中学受験に向けて、早稲田アカデミーに通いおよそ1年が過ぎましたが、先日行われた6年の最後の組分けテストでようやくSSクラスに上がる事が出来ました。
科目 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 | 4科合計 |
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得点 | 76 | 144 | 69 | 57 | 346 |
偏差値 | 46 | 62 | 61 | 52 | 56 |
SSクラス(Cコース)最低得点は346点!!俺の息子の合計点と同じです!超ギリギリですが滑り込む事が出来ました。
新たな組分けテスト対策
これまでの組分けテストでは、あと一点、あと1問多く正解していたら、SSクラスに上がれていたのにという悔しい思いを幾度となく繰り返してきました。だから、

今回も頑張ったけど、
やっぱりうちの子には無理なのかな・・・
という負け癖がついてきていたのですが、ついに上がることができました!!なんと、最低得点と同点数です。ギリギリですが、誰が何と言おうと昇格です!

それって誤差じゃん・・・
運がよかったんだね
そう思う人もいると思います。でもそれでもいいのです。でも、たぶんちょっと違うかもしれません。ちょっとだけ今までと勉強方法を変えてみました。そのおかげかもしれない・・・でもやっぱりまぐれかもしれない。でも、今回取った対策を共有しようと思います。
今回の試験対策で、これまでと大きく異なることといえば、次の2点です。
全科目についてこの2点を今までよりも徹底しました。俺の息子にとってはかなりの苦行だったかもしれません。妻が「やらせすぎでかわいそうだな」と思って何度も休憩させようとしました。しかし、それを必死に阻止して、ひたすらこの2つを継続しました。
子どもはやった分だけ成長する
初めは、子供もげんなりしていました。でも、子供の順応性は非常に高いですね。テスト直前では、長時間勉強にも関わらず、集中力が続き、勉強の質が変わってきました。
ただ、ここに至るまでは本当に辛そうで、椅子から転げ落ちて逃げ出したくなったり、目を離すと直ぐに席を立ったりと、このままじゃ勉強が嫌いになっちゃうんじゃないかって心配にもなりましたが、継続する事が出来たのは、第一志望校に行きたいという気持ちが昔よりも強く芽生えてきていたことも要因ではないかと思います。
だから、嫌がりつつも、ちょっと気分転換したら勉強を再開することはできましたし、しつこいくらい繰り返したものはちゃんと身になって学力アップにつながりました。
かわいそうと思うのは親の身勝手
第一志望を決める時に、学力・偏差値をみて合格できそうな学校を選んでいたら、ここまで頑張れなかったと思います。逆に高みを目指すつもりで、偏差値の高い中学校ならどこでもよいという考えでも、本人に行きたいという強い思いが芽生えないので逆効果です。
現時点で、子供が自分から行きたいと思う学校があったことが継続できた理由だと思います。これまでは希望校への思いなど考えずに、長時間の勉強はかわいそうだと思って休憩させていましたが、それは、親の身勝手な判断だった可能性があります。
逆転の発想!!勉強時間を増やす方法
今回の対策を行って、唯一確信できることは、どれだけ勉強したのかが重要ということです。
だから、勉強する時間をこれまでの勉強時間から大幅に増やしました。ぶっちゃけると、集中力があるわけではないので、密度で言うとそれほど濃厚な勉強時間ではなかったかもしれません。何度も何度も同じ問題で繰り返し間違えるし、ケアレスミスも頻発するし、本当に意味あるのか?って思うこともありました。
そんな状況でしたが、まずは、勉強している時間だけを増やしました。かなり増やしました。そしてその結果、長く集中力を継続することに成功しています。
「うちの子こんなに頑張ってるのに上がれない」って感じている保護者は多いと思います。私もそうでした。でも、おそらく、それでも上がれないのは、まだそれほど勉強していないのだと思います。
「どれだけ勉強時間が必要か」という発想を捨てる
上のクラスの生徒が1日にどれくらいの勉強時間を取っているのかを聞いたのですが、俺の息子の「こんなに頑張っているのに」は今のクラスレベルを維持するための勉強時間程度で、SSクラスの生徒と比較すると圧倒的に勉強時間が少ないことがわかりました。
具体的に何時間勉強すればよいのか?ってのが気になると思いますが、勉強している時間の問題ではなく、休憩をしている時間の問題でした。1日の勉強時間を決めると、
- 学校が6時間授業の日は、帰ってからそんなに勉強時間が取れない
- 土日や休日にその時間だけ勉強したら、勉強は終了してその日は遊んでしまう
- 親もその勉強時間に固執してしまう
というような状況になり、時間を有効に使えなくなってしまいます。だから、何時間勉強するという考えではなく、「休憩時間をどれだけ減らせるか」というスタイルで学習を始めてみました。
積み上げると多かった休憩時間を削減する
休憩時間の減らし方ですが、勉強机の椅子に長時間座らせただけです。
これを継続しました。机から離れるのはトイレや風呂などの日常生活で外せない活動だけです。テレビもつけず、休憩も勉強科目を変えるタイミングで3分程度としています。
重要なのは勉強しているかではなく座り続けること
ぶっちゃけると、初めは座っているだけで勉強していなかったかもしれません。そうだとすると休憩と同じですよね。でも、子供にとっては、座っているだけで勉強と同等の我慢なんですよね。だから、まず座り続ける事に慣れてもらうことにしました。
これも繰り返します。一番苦労するのが、「勉強机の椅子に座る」ことです。だって子供は自分から机に座ることはほとんどなく、色々な誘惑に流されそうになります。座れば、少しは問題解く気持ちになります。
重要なのは、次のような勉強阻害要因を排除して、「勉強机に座り続ける」を継続できるかでした。
- お菓子食べたい
- テレビ見たい
- 友達と遊びに行きたい
具体的な勉強の内容はこれまでと大きく変えていないので、その内容はこちらの記事を振り返ってもらえればよいかと思います。
長時間座らせる工夫
長時間座らせるだけ。とは言いつつも、本当にそれだと座っているだけで終わってしまう可能性もあるので、座りながらも気分を変えて継続する工夫は少しは試しています。
繰り返しの重要性
繰り返す。繰り返します。ひたすら繰り返す。4科目全てです。基本問題だけを解き、基本知識を100%理解する気持ちで繰り返しました。応用問題も解きましたが、基本問題と応用問題の比率はおおよそ8:2で基本問題を繰り返し解きました。
算数は必須例題を繰り返し
算数は必須例題を繰り返し解いています。練習問題は直前に少し手を出しましたが、それよりも必須例題を完璧になるまで繰り返しています。
必須例題もすぐには満点にならないので、間違えた問題を何度も繰り返します。だけど、理解が不十分な単元は何度も間違えるので、非常に時間がかかりました。ありがたいことに必須例題はすぐ下に解説があるので、5回も繰り返せば式や図も書いて解けるようになります。そして問題を解く時間も短くなってきます。
息子もまたこの問題か。という感じで解き慣れてくるので苦痛の時間は徐々に減ってきます。
さらにその結果、練習問題も解けるようになります。必須例題の理解度があいまいな時は練習問題を解くのに時間がかかったり、あいまいな知識でミスったりすることが多かったのですが、必須例題の完成度が上がるにつれて、練習問題で解き方がわからない。という問題はほぼなくなりました。あったとしても解説見ると「あーなるほどね」と納得するのが早くなっているのを感じます。
理科・社会はマスターテキストをクイズ形式で繰り返し出題
理科と社会は知識を確認する問題が多いので、一問一答の知識問題をリズムよく読み上げてクイズ形式で出題しました。間違っても、気にせず繰り返します。間違った問題は高頻度で出題して脳裏に刷り込みます。紙に書きながら覚えるよりも口頭でのやりとりの方が楽しいし、テンポよく問題を解き続ける事が出来ます。
漢字で書けるほうが良い名称や人物や単語は、口頭で正解できるようになった次のステップで書く練習をします。手を動かすのは後回しです。
なかなか覚えないものは、子供が出題して親が答えるという、いつもと立場を逆にしてクイズをするのも、出題者の責任とでもいうのでしょうか、その漢字の由来を説明従ったりと色々な相乗効果が得られます。
国語は工夫なしで繰り返し・・・
音読音読音読漢字漢字漢字・・・・これまで通り音読と漢字の繰り返しです・・・
そして、国語だけは成績は下がった。。。これだけは今後の課題です。しかし、国語の文章問題はいろんなタイプがあって組分けテストの範囲が読めず、対策立てるのは難しいと感じました。本腰入れるなら家庭教師を雇うなどする必要があるのかもしれないと思いはじめました。
しかし、今回の組分けテストでSSに上がれたことで、今後SBに降格する心配はありません。だから国語に関しては、SSクラスの授業と志望校対策に注力していけばよいのではないかなって思います。志望校向け対策であれば、ある程度傾向を分析して絞り込んで対策できるような気がしています。
まとめ
重要なのは、勉強時間を増やすこと。何時間勉強すればよい過ではなく、休憩時間を減らすことです。そして、基本知識の定着に注力を注いで繰り返し勉強することです。
SBクラスから上のSSクラスに上がれないで悩んでいる人には有効な勉強方法なんじゃないかなって思います。SSクラスの中でさらに上を目指すという方には不向きな勉強法かもしれませんので、お子さんの学力レベルに合わせた勉強方法の工夫をしてみてはいかがでしょうか。
今回ようやくSSクラスに上がり俺の息子もモチベーションがさらに上がっています。NN特訓のオープン模試に合格することなどまだまだ気が抜けませんが、あとおよそ7カ月で中学受験期に入ります。最後に笑えるように引き続き頑張ろうと思います。
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