12月のNN学校別合不合判定模試の結果が出ました。この模試が中学受験対策で最後の模試となります。あとは、本番に向けて、これまでの分野の復習と過去問を解くだけです。
しかし・・・・時間がない!!
最期のNN合不合判定模試の結果で第一志望を決めようと考えていました。しかし、決断しずらい結果となっています。
第一志望の選択には以前より悩み続けていました。
最期のNN合不合模試で合格確率が微増
現在の我が子の第一志望は早大学院です。最近の模試の結果は、常に合格確率は20%未満と努力圏から抜け出せずにいます。今回も40%までいかなかったら志望校は変えようという話を息子とはしていました。
そして、今回のNN早大学院の合格判定模試の結果です。
実施回 | 算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 4科合計 | 合格まで あと | 合格 可能性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 早大学院オープン | 64.0 | 42.5 | 51.7 | 41.2 | 51.3 | 20点 | 40% |
第2回 早大学院オープン | 60.8 | 35.7 | 45.8 | 46.3 | 47.6 | 25点 | 30% |
第3回 早大学院オープン | 61.6 | 35.8 | 55.6 | 40.8 | 48.7 | 17点 | 30% |
第4回 早大学院オープン | 42.7 | 37.4 | 55.0 | 32.5 | 39.5 | 59点 | 20% |
第1回合格判定模試 | 46.8 | 34.9 | 47.2 | 40.6 | 41.4 | 49点 | 20% |
第2回合格判定模試 | 57.1 | 41.9 | 54.7 | 30.4 | 46.5 | 25点 | 20% |
第3回合格判定模試 | 50.4 | 45.9 | 59.1 | 44.4 | 49.7 | 16点 | 30% |
久しぶりに20%から抜け出し、合格可能性40%まであと少しの30%です。
今後の成長可能性を捨てきれずにキープを選択
うーん、何んとも悩ましい。20%は超えましたが・・・。変わらぬ努力圏の30%です。合格の可能性は限りなく低いので、志望校を変えるべきか、今後の成長に期待して志望校を維持すべきか・・・。
我が子は、10ポイントでも可能性を上げたことがとても喜ばしかったようです。40%に届かなかった場合は、志望校変えようと約束していました。しかし、どうしても早大学院を受けたいという強い希望をあきらめきれずにいました。
親としてはかなり悩みました。ここで、強引に別の志望校を薦めてもよかったのですが、息子の思いが付いてこない学校を選択しても良い結果になるとは思えなかったので、我が子の思いを尊重することにしました。
なので、我が子には、依然として厳しい状況には変わりないということを理解してもらった上で志望校を変えずに、このまま早大学院の受験に向けて勉強を継続することに決断しました。これが数か月後の後悔につながらないように息子の成長に期待したいと思います。
これまでの模試の振返って
これまでの模試の結果を振り返ると、楽観視できる成績は一度もありません。
最初の4回がオープン模試で、後半の3回が合格判定模試の結果です。一番良かったのはまだ、早大学院の対策が本格化されていない1回目のオープン模試で合格可能性は40%。これに気をよくしてしまい、第一志望を早大学院とターゲットを決めていましたが、そこから成績は下がる一方で、最後までこの成績を超える事が出来ませんでした。
早大学院オープンの回を重ねるごとに成績が下がり4回目がどん底。。その後合格判定模試と名を変えてからは、徐々に成績を上げてきました。しかしながら、合格可能性は20%から抜け出せずにいて、早大学院はあきらめたほうが良いのかなと思う日々を過ごしていました。
偏差値変動の激しい算数
算数は成績ブレ幅が大きいのですが、これは他の科目に力を入れ始めて算数の勉強時間を削減した結果です。やったらやっただけ成績が上がるというのを体現しているような成績変動だと思います。直近はやっていないから成績が上がらない・・・。
本番に向けては、この過去の模試で間違えた問題の解き直しをどれだけ繰り返しできるかが大きなカギになるように思えます。
基本知識は(おそらく)網羅
救いなのは、解説を読んだときに解法が直ぐに理解出来る点でしょうか。解くために必要な武器は持っているけれどその使いどころがわからないという感じで解説を読んで、使いどころを理解することで、解き直しにかかる時間はそれほど必要としていないという点が、一点の明るい兆しに思えます。
コツコツ継続してきた教材は
実は、早稲田アカデミーに通いつつも算数の学習は別の教材による効果が非常に高く、それによる持ち返しが大きいと思っています。当然早稲田アカデミーでこれまで行ってきた基礎力強化の上に成り立っていますが、それでも、直近2回の成績が持ち返したのはこの教材のおかげだと思います。4年から始めていれば、かなりの算数脳になっていたのではないかと思うくらい開設の分かりやすい教材です。
具体的な教材は、受験が終わったころに公開しようと思います。
>>(近日公開)算数の解説がめちゃくちゃわかりやすい教材
国語は墜落ギリギリの超低空飛行ながらも最高値を記録
国語は直前期の追い込みで得点は稼げるようになります。という言葉を信じてきましたが、現時点で大きな改善は見られていません。過去振り返ると、国語の成績が悪すぎて、これでもかというくらい他の科目の足を引っ張っていましたが、そこまでひどい成績という状況からは脱したように思えます。
それでも、偏差値はあと5は上げたい。その為に今の学習を継続する必要がありそうです。
国語の安定化の要因
以前紹介した「読みテク」トレーニングをコツコツと続けています。まだ完了していませんが、この教材を始めたことで、文章中に線を引いて考える習慣や、線を引く場所の照準があってきていますので、それが成績の向上につながっているように思えます。
>>超基本が超重要!!一番の近道だと気づかされる「読みテク」トレーニング
パターンを見つけられるかが結構重要!?
国語の問題を解くにはパターンを掴むことという話を色々なサイトで目にします。
実際に小説や説明文なんて一つ一つ異なるのでそんなに単純にパターンで分けて解法テクニックが身につくわけない。と思っていたのですが、学校別の過去問題をたくさん見ていくと、出題される小説の話の展開パターンなどは一定のルールがあることに気づきます。
同じ学校の問題を見ると、既視感を覚える問題が結構あることに気づきます。息子はまだそこに気づいていないのですが、分かってくると得点源になる科目ではないかなと思います。
得意と思っていた社会が実は苦手?
社会は比較的得点できる科目だと思っていましたが、早大学院の社会は難しいと前評判の通りで点を稼ぐことが困難な科目になっています。四谷大塚の合不合判定では、ここまで悪い偏差値にはなっていないのですが、早大学院に関してはかなりコアな知識が必要になってくる科目の様です。最終的に国語よりも成績を下げてしまい、足を引っ張る科目となっています。
忘却の早い暗記頼み勉強法
成績が下がている要因は、おそらく勉強不足です。最初は得意としていたものの、安堵して社会の勉強に割く時間を減らした結果、覚えていた内容を忘れてしまい、失点を繰り返しています。それでもまた覚え直せばなんとなかるという思いが暗記する為の時間を後回しにしていました。
その結果、完全に記憶から消去されてしまい半年前に覚えたものが、まるで初物のように忘れ去られている結果となっています。
今から学習方法の変更はリスク
力技の暗記に頼った弊害だと後悔していますが、今更学習方法を変えるのもかなり時間を要するのと、一度覚えてしまえば得点が稼げるので、一旦は暗記に頼る勉強法で繰り返し音読と書き込みをする作業を繰り返しています。
それでもただ覚えるだけではなく、各分野ごとに情報を整理した資料を用いてできるだけ体系立てて覚えられるような教材を使って覚える作業を進めています。
気づいたら得点源!?理科の快進撃
大きく成績を落とすこともなくじわじわと成績を上げていて、最終的に過去最高の偏差値をたたき出したのは理科です。
本人曰く、覚え方が分かってきたとのことです。また計算に関しては算数問題よりも簡単な計算なので、知識を元に式を立てればほとんど間違えることがないという状況になってきています。
ただ、細かいケアレスミスが治らないので、結果的に偏差値60を超えるには至っていません。自宅でやり直すと軽く60を超える成績を出すので、本番でどれだけ実力を発揮できるのかが勝負かなと思います。
理科の学習は一貫してコアプラス
理科については、昔から大きく勉強方法を変えず、常にコアプラスを読んできました。どれくらいやったかわかりませんが、丸暗記するくらいの頻度で繰り返し読ませていました。特に特別な対策はせず、ただコアプラスをひたすら繰り返しているだけです。
でも、それだけでかなり知識は安定してきますね。サピックスのコアプラス!最強です。
この先の勉強法をどうするか
これまでの学習方法を振り返ると、別の勉強方法に切り替えたほうが良いと思われる科目はありません。それでも、合格可能性30%を超えられない理由は、一言でいうと、「勉強時間が少ない」ということになると思っています。
まだまだ学習量が足りていません。勉強量と質、そして成績は上がっているものの、早大学院に手が届くほどの成績の向上を狙うにはまだまだ学習量が足りていないという状況です。では具体的にどのように学習量を確保するべきかを塾の先生に相談してみました。
志望校の過去問をひたすら解く
基本的にそのままの理由を言えば大丈夫でしたよ。家庭教師側も同じように途中でやめる生徒を多く見ているので、それほど気にしません。でも、代替案が出せるような理由だと、辞めずらくなってしまうので注意が必要かもしれません。
塾の先生にこれからの学習法を聞いたところ、やはりどの科目も共通しているのは過去問の正解率を上げる事のようです。
これからやるべきことは過去の問題を解いてあやまった問題の復習をすることです。何度も解いてわからない問題をなくすことが何よりも重要で合格への近道となります。
そして、過去問は参考にしかならないので、基礎力を上げる方に力を注いだ方が良いのでは?という質問をしたところ、次の答えが返ってきました。
過去問を解いて学校側の出題傾向を掴むのが何よりも重要です
中学校側の出題傾向を理解する
中学校側は、本当にうちの学校に通いたいという人が受験対策をして、そして入試を通過して入学して欲しいと考えています。
だから、過去問題集を見て出題傾向を学び、必死に受かろうと努力している子供の裏をかいて、これまでの傾向に反する出題をすることはほとんどない。
過去問が解けるようになるまで繰り返し解いているというのはその学校に行きたいという思い、その熱意の強さを合わしているので、学校側もその気持ちにこたえる準備をしています。
とのことです。そうは言っても基礎力は重要ですが、基礎力強化よりも優先すべきなのかという質問には、
合格率が30%ってことは基礎力がまだ不十分なので、過去問よりも基礎力を優先するべきじゃないのかしら
このような悩みをぶつけたところ、一定の学力を身に付けている事は大前提です。それが身についているのであれば、過去問を多く解く事が何よりも重要であるという事でした。基礎学力は重要ですが、SSクラスに所属している実力とNNクラスに合格していることから、少なくとも全く手に負えないものではなく、過去問で問題慣れすることが重要とのことでした。
- 同じ学校で出題傾向が大きく変わることはほとんどない。
- 出題傾向が変わる時は、学校からの説明会で出題傾向についての話が出る。
- 過去問題集と予想問題で出題傾向に慣れることが何よりも重要
- 間違えた問題をそのままにせずに繰り返し何度も解く事が合格への近道
得点源の算数を伸ばす
では、過去問が重要だとして、どの科目に注力すべきなのかを聞いたところ、我が息子は算数の成績がよいので、算数を伸ばすのが一番良いとのことです。算数は、1問の配点が高く、ミスをした時のインパクトが非常に大きい為、くだらない計算ミスなどのケアレスミスをなくすことが失点を防ぐ重要な要素となります。
過去問を解いて、間違った問題は解説を読んで理解することが重要で、そこに時間がかかる場合は、まだ基礎力が定着しきっていないことになります。
その場合は、塾の教材を使って復習する必要があります。復習に係る時間が長ければ長いほど、また復習すべき問題が多ければ多いほど合格への道が遠のきます。これはコツコツ積み重ねてできるだけ苦手問題をなくすことが重要なようです。
50%以上の生徒が正解している問題を確実に取る
算数以外についても、網羅的に間違った問題の復習が出来ればよいのですが、まずは正答率50%以上の問題で間違っている問題について、確実に復習することと言われています。
以前より言われていたことですが、皆が得てできている問題を落とすのは差をつけられるやってはいけないミスなので確実に取れるようにすることが重要です。得意科目も苦手科目も同様に50%の受験生が取れている問題を落としていたら合格は難しいとのことです。40%の問題まで抑えられたらかなり筋が良くなるという事でした。
中学受験12月のまとめ
このタイミングで勉強方法を大きく変えて、劇的に効果が出るケースは多くなさそうです。志望校も今帰るには子供の納得が必要ですが、これまで頑張ってきた子供の努力が報われないと考えると子供も踏ん切りつけるのは難しい時期です。
これまでの子供の頑張りを信じて、第一志望合格に向けてひたすら過去問を解いて、間違い問題のやり直しをできるだけ多く繰り返すことが重要な勉強法のようです。子供の勉強に付き合う親のストレスも高くなりますが、あと数週間なので、子供を信じて最後まで応援していきたいと思います。