いよいよ中学受験が始まりました。毎年、多くのメディアが取り上げているのは、関東圏内で受験日が1番早い栄東中の受験です。
そして、日本で一番多くの子供が受験する学校として知られています。
都内の中学受験生の多くは、2/1から始まる都内私立中学が本番です。それよりも前に行われる千葉県、埼玉県の中学校を受験して本番試験慣れをするのが慣例です。
都民が受験する埼玉県の私立中学校
東京都民の多くは、2月1日の受験が本番ですが、埼玉県、千葉県の中学受験が1月から開始されることもあり、力試しとして、埼玉県、千葉県の中学を受験する生徒がほとんどです。
我が家も、まず1月の受験で合格を経験して、その勢いに乗って2月の受験に挑もうと考えていました。千葉県は少し距離があるので、埼玉県の「栄東中学校」と「立教新座中学」の2校を受験しました。
受かればよいが落ちたら地獄
いずれも、埼玉県の私立中学では上位の難関校で偏差値は60を超えています。なので、合格すれば勢いに乗れますが、一歩間違えると、両方とも不合格となります。
そうなると、2月の東京都の受験直前に不安を残す結果になりかねません。受験校によっては、リスキーな戦いです。
塾の先生は受かる想定で子どもと会話
埼玉県の中学は、受かても通うことを想定していません。だから、時間をかけて受験対策をしているわけではありません。
だからそれなりにリスキーなんです。でも、塾では、11月の終わり頃から「栄東中学校」と「立教新座中学」の2校は受けるのが当たり前。そんな口ぶりで息子と話をしていたので、息子も受かると勘違いしてきている節がありました。
1月10日:栄東中のA日程
最初の戦いは栄東中学校のA日程です。今年はコロナ対策で、A日程は1/10(月)と1/11(火)の2日に分けて行われます。さらに、各日ともに開始時間を前半(9時開始)と後半(10時開始)の2回に分けて会場に向かう受験生の人数を緩和させています。そして会場も複数の会場を用意していて、コロナ対策ばっちりの環境での受験となります。
我が子は、1月10日(月)の前半で栄東中学校校舎での受験です。合格者は、得点で東大クラスと難関大クラスのどちらかに分けられます。四谷大塚の偏差値では、東大クラスは60、難関大クラスは58といずれも簡単ではありません。
本人は緊張していないというが・・・
我が子は、前日まで塾の先生の話を聞きながら、落ちることは少しも考えていない状態でした。
「余裕で受かってくるぜ!!」といった自信満々の表情でした。それでもまだ小学6年生、前日の夜から緊張してなかなか眠れない様子。当日朝もなかなか布団から出られないいつもとは異なり、直ぐに起きて口数も少なく黙々と出発の準備をします。
そして、出発前に計算問題を解いて頭を試験脳に切り替えるほど緊張している様子が伺えました。
行くだけで疲労MAX栄東中

栄東中の最寄駅は、宇都宮線の東大宮駅。そこまで家から1時間かかります。多くの受験生が東京から東大宮に向かうので、電車はめちゃくちゃラッシュ。座ることもできず、じーっと立ったままの1時間は受験生には結構辛い。
そして、東大宮駅構内はすごい人だかり。おそらく1年で1番人の出入りの多い日なんだと思います。駅員さんもスピーカ持ってあたふたしながら改札まで誘導してます。15分くらいかけてようやく改札を出たら、栄東中までは子供の足で徒歩15分ほど。
受験前に結構な試練です…
試験中の親への試練・・・

試験中は、喫茶店などの温かいお店で時間を潰せることを期待していましたが、東大宮駅にはそんなお店はほとんどありません。だから、学校が体育館を保護者待機スペースとして用意してくれているので、そこで待機することになります。でも、エアコンはなく、ストーブが数台設置されているだけなので、かなり寒いです。
凍えるような時間が過ぎ、試験が終了して息子が戻ってきました。
息子は合格を確信!!
息子と合流し、帰り道で息子に手ごたえを聞いたところ
という手ごたえ。社会は息子の予測は結構はずれるので、あまり期待はしていませんでしたが、難関コースくらいは受かって勢いに乗れるだろうと考えていました。
そして結果発表
栄東中のA日程は2日間に試験日を分けているので、結果発表は1月12日(水)の10時からです。昔と異なりネットで結果を閲覧できるのが超便利です。10時にネットで確認できることになっています。
ネットはアクセス集中してなかなか開かず…
でも、10時になってホームページにアクセスしたけれど、アクセスが集中してページが開きません。まぁそんなもんですよね。結局、合格発表のページにアクセスするのに30分くらいかかりました。
そして、受験者番号と生年月日を入力して結果のページを表示するところでもまた、アクセス集中の為エラーが頻発して、最終的に結果を見るまで1時間近くかかりました。
頑張って開いたものの結果は不合格
そして、いよいよ結果ページが表示されましたが、不合格…⁉︎えっ、まじ??と何度も見直しましたが、結果変わらず…初戦からこんなに時間かけたのに残念!!
元々、偏差値だけの比較では、合格する事はかなり難しい学校です。試験前日までは余裕で合格を確信して油断しまくってる態度から、かなり厳しいだろうと思ってました。
でも、なぜかみんな根拠なく受かると思っていました。それだけにショックが大きい…

不合格の要因を分析
栄東中の試験では、直ぐに点数が確認できます。これが非常にありがたい。点数を確認したところ、息子の予測よりもかなり異なる結果となっていました。合格者平均に達しているのは、算数・国語・社会の3科目。
そして、理科は1桁得点…‼︎
満点だと豪語していた理科が大暴落です。逆にまぁまぁという国語は平均を超えていました。直前に解いた過去問でも理科は40点以上取れていたので、まさかの想定外の結果に息子もかなりショックを受けていました。満点に近いはずが0点に近い数値・・・
これまでの模試でも失敗はありましたが、ここまで悪い点数を取ることはなかったので、本人含めて、皆が言葉を失って唖然としちゃいました。
でも、たぶんですが、緊張していたのと、理科が最後の科目ので疲れてしまっていて、難し買ったというより、解答欄を一つずれて書いていたとか、そういうミスなんじゃ無いかなって思います。
今後のプランを先生と相談
結果を早稲アカに伝えたところ、先生も想定外だったようで、しばらく言葉を失っているようでしたが、今後のプランの相談をしました。
栄東中学校のB日程を受けるべきか
栄東中の受験は、A日程に続いてB日程もあります。B日程は難関大クラスのみの受験となり、A日程で不合格だった人も再チャレンジが出来ます。さらに、A日程を受けている人は、30点の加点をもらえるので、今回の成績を維持できればほぼ合格は確実です。
これは私も合格するだろうと思ったので、受けなくてもよいかなと思っていました。しかし、塾の先生は、受かるとわかっていても合格通知をもらう事で、かなりモチベーションが上がるので、受けることをおススメするとのことです。
志望校対策よりも一つの合格を優先
私は、第一志望の勉強を優先した方が良いのではないかと思っていましたが、息子の落ち込み様が相当ひどかったこともあり、先生のアドバイスを受けてB日程を受けることを息子に提案したところ、迷うことなく、受けると言ってきました。
怖いのは、満点に近いと思っていた理科がなぜここまでひどい点になったのか分析できないところです。
ちょっとしたうっかりミスなら良いのですが、難易度的に手におえない状況だとして、苦手な国語が今回よりも低い点数だとB日程でもやばいのではないかって懸念がぬぐえませんでしたが、息子がその気になっていたので、翌週のB日程も受験することにしました。ありがたいのは受験料が免除になっていることですね。。。
1/16栄東B日程
いよいよ、栄東中B日程です。2回目ということもあり、緊張はかなりほぐれていました。開始時間も終了時間もA日程と同じで色々と勝手がわかっていることもあり、気持ちに余裕があるような感じで、リラックスしていながらも、適度な緊張状態で試験に挑む事が出来ました。
B日程に見事合格!!
B日程の、難関大クラスに合格しました。

との表示!!国語は受験者平均を下回りましたが、その他は平均以上で、算数は95点という高得点でした。30点加算していようが合格は合格です。基準点も上がっているので、加点はあまり考慮せずに実力で受かったと考えてもよいと思います。
息子も大喜びで、かなりテンションが上がりました。
合格通知の効果は絶大
息子は栄東中の合格をかなり喜んでいます。そして、勉強への姿勢もかなり高まり、第一志望に向けた対策も少しはかどり始めた印象があります。
これまで、模擬テストでは合格判定が低く出ていたことで、あまり喜ばしい結果というのは長い期間目にしていなかったため、勉強に対する気持ちが重くなっている印象がありましたが、今回の合格で長いトンネルを抜けたかのような晴れた気持ちに切り替わって勉強を進めています。
実力を出すために必要な事
我が子は、おそらくですが、メンタルはあまり強くない気がします。自宅で学習している時にはとける問題も、塾のクラス分けテストなどでは毎回緊張して、普段通りの結果が出せていません。
それが実力と言われたらそれまでですが、今回の栄東中の点数を見るとA日程のときは、やはりどこかいつもと違う精神状態だったのではないかなって思います。B日程で合格した要因は2つあるかなと思います。
- 30点加算のアドバンテージ
- 同じ会場での再試験
30点加算のアドバンテージ
A日程での合格基準と自分の成績を比較した時に、7点足りていないという状況から、B日程で30点の加点があれば、各日に受かるという分析がプレッシャーをなくしてくれている気がします。強みにしていた理科が今回と同じ1桁だったとしても受かるというのが、気持ちを楽にしてくれている要因だったと思います。
同じ会場での再試験
こちらも、全く知らない土地、会場に行くと、案内を見ながら自席まで移動するという、余計な頭を使うストレスがあります。B日程は、全く同じ時間の全く同じ会場だったこともあり、試験開始までのプロセスが全てわかっている状態だったことも、余計なことに気を取られることなく、試験に集中する事が出来た要因だったように思えます。
第一志望校についての相談
さて、行く予定のない栄東の難関クラスに合格したとはいえ、第一志望校の合格が確実なわけではありません。
塾の先生にB日程に合格した旨を伝えると、お祝いの言葉をもらいながらも、第一志望校の早大学院は変更せずにこのまま対策続けるのかという残酷な確認が入りました。
第一志望校合格の確率は・・・
塾の先生の話だと、栄東中学のA日程に落ちた生徒で第一志望校である早稲田大学高等学院に合格した生徒は数えるほどしかいないとのことでした。
という状況なので、第一志望の変更要否について確認とのことです。数えるほどというのは、毎年1,2名というレベルではなく、数年に1名位とのことなのでほぼ絶望的なのだなと私も悟りました。
息子の意思に委ねて特攻を決意
実は息子も栄東中学のA日程で合格できなかったら早大学院も厳しいのではないかというのは薄々気づいているようでした。でも、ここまで早大学院対策を続けてきたので、最後までチャレンジしたいという気持ちが強く、決断できないという感じです。
私も、ここまで来て変えるのはもったいないなぁと思いつつも、合格判定で30%を超えたことがない以上、合格は難しいと考えています。
そこで、今のNN志望校別コースの年明けから始まったそっくりテスト5本勝負で合格可能性を40%超えたらそのまま志望校は変えずに早大学院を受験しようと言うことを息子と約束して、塾の先生にもその旨を伝えました。
現在の出願予定は以下となっています。

NWXT>>立教新座なんて楽勝って勘違いでどん底へ…