「また今日も試合に出られなかった……」
地元で強いと有名なクラブチーム。入団すればサッカーも上達するし、レギュラーで活躍できる――そんな思いで息子はクラブチームに入りました。
しかし、小学5年生になっても息子は試合にほとんど出られず、個人技も期待したほど上達しませんでした。
試合に出られないのはクラブチームのせい?それとも……
「このクラブのコーチは何も分かっていない」「チームの考え方に問題がある」と感じ、チームを移籍する親子もいましたが、それでも状況は変わりませんでした。
ある時、私はチームのコーチに相談しました。
「お子さんは基本スキルが安定していないので、応用技術を教えても身に付きません。基礎からしっかりやり直す必要がありますよ」
正直、家でも基本スキルに注意して練習していたつもりだったので、少しショックでした。それでも、より基本技術を磨く必要があるのかと思い直し、公園で練習を続けましたが、何をどう改善すれば良いかわからず途方に暮れてしまいました。
転機となった風間八宏監督のDVDとの出会い
そんなある日、テレビで風間八宏監督のインタビューを見ました。
風間監督が語る「基本技術の徹底」の重要性が心に響き、すぐに『風間八宏 FOOTBALL CLINIC』のDVDを購入しました。
DVDを見ながら、自宅で型をじっくり見直してから公園で実践するという練習を毎日繰り返しました。これが自主練の新たなスタイルになりました。
基礎スキルの練習が徐々に成果に
最初は勝敗がほぼ決まった試合の最後数分にしか出場できませんでしたが、次第に出場時間が増え、プレーも安定してきました。
DVDの細かなポイント――視線の置き方、トラップ時の足の角度、正確なパス技術――を繰り返し練習することで、息子のプレーが劇的に改善していったのです。
ついにスタメンの座を獲得!
そしてついに、ある日の練習試合でコーチから「今日はスタメンでいこう」と声がかかりました。
息子は特別足が速いわけでも、応用テクニックが突出していたわけでもありません。ただ、基本スキルを徹底的に磨いたことが評価され、安定したプレーが認められたのです。
基本スキル「止める・蹴る・運ぶ」の重要性とその効果
基本スキルとは、ボールを「止める」「蹴る」「運ぶ」の3つの技術です。以前、これらが不安定だったときは、パスを受けるときにトラップが大きくなってボールを奪われたり、パスが味方に届かず相手に奪われたり、ドリブルが大きくてボールを簡単に奪われたりすることが頻繁にありました。
しかし、この3つの技術を磨いてからは、まずボールを正確に「止める」ことで次の動作への余裕が生まれ、「蹴る」技術が安定したことでパスミスが劇的に減りました。また「運ぶ」技術が向上したことでドリブル中もボールが離れず、相手から簡単に奪われなくなりました。
基本スキルが安定すると、自信がつき、試合中に焦ることなく冷静にプレーできるようになります。これが、息子がレギュラーの座を獲得できた最大の理由でした。
レギュラー獲得のために必要なこと――効率的な方法は?
クラブチームの主な目的は「試合に勝つこと」であり、そのための戦術や連携プレーが練習の中心です。その一方で、個人技の習得は選手自身が取り組む課題として位置付けられています。これはチームと個人の目的が異なっているためで、チーム練習だけでは十分な個人技を習得することは難しいでしょう。
個人技を磨くためには、自主練習が基本になります。ただ、自主練習では指導者がいないため、適切なフィードバックが難しく、効率が良くない場合があります。そこで、スクールなどで専門的な指導を受けることが効率的な選択肢の一つになります。
自主練をメインにする場合でも、風間監督のようなプロの教材を活用することが効果的ですが、実践形式でより早く技術を習得したい場合には、スクールの活用も検討すると良いでしょう。
ハイレベルなテクニックを身につける「ドリサル」

まずは、「ドリサル」です。かなりハイレベルで、練習もハードなスクールですが、強豪チームのレギュラーを狙えるスキルが身につきます。ボールを運ぶドリブルと狭いコートでボールを扱うフットサルの両方の技術を磨けるスクールです。
参加している子供の多くも強豪有名チームに所属している子が多く、保護者の意識もめっちゃ高いです。保護者同士も、それぞれのチーム状況の共有、というかマウントの取り合いに近い会話を繰り広げながら練習を見学している人も多く、サッカーの上達のためのスクールです。
ただ、口コミにもありますが、ついていければかなりの上達が見込めますし、子供達も練習はハードですが楽しんで練習しています。
元Jリーガーが指導する「SKYサッカーアカデミー」

SKYサッカーアカデミーは、元日本代表の名波 浩さんやJリークチームのコーチ経験のある田中 誠さんなどがアドバイザーを務めていて、指導者のレベルが非常に高いスクールです。
選手のスキルごとに基礎からハイレベルまで技術ごとにクラス分けして無理のない指導を受けることができます。
スクール会場は少なく、会場によってコースも異なるので、目的に合った会場が近くにあるか確認が必要です。
まとめ
親として子どもにできる最も効果的なサポートは、「基本スキルを磨く正しい環境や教材を整える」ことです。強豪チームへの入団やレギュラー獲得を目指すなら、まずは正しい方法で基礎をしっかり身に付けることをおすすめします。
子どもがサッカーを楽しみ、成長するために、ぜひDVDや動画などを活用して、効果的な自主練習を始めてみてはいかがでしょうか。