中学受験

塾のクラス降格!その時の見直し点と変えるべき勉強法

SBクラスにいた頃の話です。

組み分けテストで、同じ学校の友達がSSクラスから落ちてきたんです。

うちの子がずっとSBクラスで、その友達はSSクラス。すっごく上から目線で話をしてくる友達で、SBクラスに下がってきた時も

たまたま調子が悪かっただけ。SBクラスの授業なんて簡単だからすぐに上のクラスに戻るよ

って言って、SBクラスの授業をバカにしている態度でした。

塾でクラス降格時にやってはいけない事

SSクラスから落ちてきた友達には、色々な発言で不快な思いをさせられました。ですが、見習うべきポイントがありました。それは、毎回の授業の後に先生に質問に行くという点です。

我が子も、家庭教師の指導で質問に行くようにはなっていました。でも、まだまだやらされている感じで、自ら進んで質問にはいきませんでした。

だけど、この質問する習慣はとても大事だったんです。重要なのは何を質問するかという点。息子は質問の質を変えたことで、成績アップにつながっています。

降格してきた友達が塾でしていた事

SBに落ちてきた友達は、SBの授業を受けつつもSSで学ぶような応用問題ばかり解いていました。そして、解けないと直ぐに塾の先生に質問していました。

基礎をスキップして背伸びした質問

息子の話によると、先生は「もっと基本からやりなよ」とその友達に言っていたそうです。

でも、具体的にどこの基本からやるのかは教えてくれません。

先生はあくまでも質問に対する解説だけです。解くのに必要な基本は理解している前提で話します。

基礎がわからないから暗記に頼る

塾の先生に質問したら、その質問に対する解説をします。だから、応用問題の質問をしたら、その問題の解説をします。

そこでわからない知識があっても、わざわざ遡って解説はしてくれません。だから、追加で質問すれば良いのです。でも、先生は「当然知っているよね」って感じで解説するので、質問しづらいから暗記に頼ってしまいます。

息子が家庭教師に習ったこと

一方で、息子は塾で質問するよりも家庭教師に質問することが多かったです。

その先生は、分からない問題があると、それの解説もしてくれます。解説の内容を理解しているか、反応を見ながら教えてくれます。それで、なぜ解けなかったのかを分析して、解くために必要な基礎知識を理解しているのかを見極めて解説してくれます。

そして、基礎知識にまで遡って指導してくれます。だから、理解が深まります。そして、類似問題にも対応できるようになります。

息子は塾で基本問題を質問

また、我が子が家庭教師から言われていたのが、塾で何を質問するかです。

  • 授業の内容に関する質問
  • 宿題で解いた問題に関する質問
  • 自分の理解の確認

この3つを質問するようにと言われていました。

内容は、基本知識の確認がほとんど。

で、どう質問すべきかは、常に家庭教師と話しながら、頭の中を整理していました。何の疑問がクリアに慣ればこの問題が解けるのか。徐々にこの思考ができるようになっていきました。特に、自分の理解の確認は始めは難しそうでしたが、そこが質問をする上で一番重要なことのようです。。

理解不十分の時は家庭教師がフォロー

塾の先生に質問すると、理解できる事もあるし、できないものもあります。先生が、「そういうものだから」って言われるものもあります。でも、それ言われたら、それ以上の質問はできないですよね。そうなると、覚えるしかなくなっちゃいます。

ただ、算数に関してはゴリ押しで覚えなきゃいけない知識なんてほぼないんですよね。だから、そういうのは、家庭教師の先生がかなり細かく解説して理解を深めることにつながってます

また、自分の理解の確認をすることで、家庭教師も、その授業のフォローの要否がわかります。だから、塾の授業のフォローをするのか、発展問題の指導に進むのかの判断が早い。

塾の降格した友達はそのままステイで息子はクラス昇格

結果的に息子はその後、SSクラスに上がることに成功しています。そして、友達は最後までSBクラスから上がれませんでした。

塾のクラス降格した友達の敗因は無自覚であること

家庭教師の先生の考察ですが、落ちてきた友達は上のクラスで2回基準点を越えられなかったので、それは、基礎知識が足りていないと見做された可能性が高い。たまたまだったら、2回連続で基準を下回ることはないとのこと。

だから、落ちてショックだと思うけど、基礎を重点的にやるべきだったんだとのこと。

足元をしっかりさせたのが息子の勝因

一方で、息子は自分の学力で理解すべき基礎知識をしっかり定着してからステップアップしたので無理なく学力を上げることに成功できたのだろうということでした。

塾でクラス降格を回避する見直しポイント

SSクラスに上がるまでって条件で、短期で依頼していた家庭教師の先生。

最後の授業の時に、もしも成績が下がってきたと思った時に見直すポイントを教えてくれました。

まぁ一般的な事だと思います。でも、クラスの降格って結構ショックなイベントですよね。冷静に物事の判断できないし、お子さんを信じてるとなかなか向き合えないこともあります。

繰り返します。重要なのは、塾の授業内容の理解の確認を毎回塾で質問することです。そして、それ以外にも家庭教師からいくつか振り返るポイントを教わりました。

  • 暗記に頼っていないか?
  • 正解か不正解かだけ見てないか?
  • ケアレスミスが多発していないか?
  • わかったふりが多くないか?

暗記に頼っていないか?

理解ができない問題に直面すると、暗記に頼る傾向にあります。一時的に記憶に残るので、直筋のテストなどで得点ができるかもしれません。それで安心します。

が、長期的には効果はありません。受験が終わるまで暗記し続けるなんて地獄です。

でも、お子さんは、ちゃんと理解しているって言います。だから見抜くのはちょっと骨の折れる作業です。覚えるしかない暗記の問題もありますので、理解すべき問題なのか暗記すべき問題かを見極めて、正しい学習をする必要があります。

正解か不正解かだけ見てないか?

マルバツ問題とか、選択問題はたまたま正解が起こり得ます

本番はたまたまでも正解して得点につながれば良いと考えることもできます。でも、模試や確認テストでそれをやってたまたま正解しても、本当の実力ではありません

なぜ、その選択をしたのかを明確に説明できなければ、正解してても見直し必須です。

ケアレスミスが多発していないか?

ちょっと間違っちゃった。ってのを俗にケアレスミスって呼んでます。

ケアレスミスだからしょうがないよね。って過ちから目を背けるお子さんがいますが、これを許すと、間違えた問題の多くをケアレスミスで片付けようとします

ケアレスミスって言葉をどうしても使いたくなりますが、じゃあ、なんでケアレスミスをしたのかの振り返りをして、理解不足のところは再学習する必要があります。

わかったふりが多くないか?

問題の答え合わせをした時に、元々わかっていた感じの反応をしていませんか?

「やっぱりそうか」とか「それだったら知ってるよ」みたいな…

後出しジャンケンです。親が解説していると、子供は知ってたふりをします。授業でやっていたことをチラッとでも思い出すと、知ってた感を出します

これも危険です。ケアレスミス同様で、ミスるには理由があるので、そこを見極めて再学習しないと解説の丸暗記になる可能性があります。

安易な見直しは塾のクラス再降格を招くリスクあり

塾のクラスで降格するってことは、普段の勉強で何かしらの油断があったと考えれらます。

でも、お子さんはそれは認めません。本人なりに頑張ってやってましたから。油断してたなんて認めたくないですよ。

だから上記の見直しポイントを見つけたら、塾に電話して授業の後に詳細の説明をお願いしていました。

基本は塾の活用です。塾をフルに活用することを家庭教師からアドバイスされました。

家庭学習で解説はしない

理想は、親は家庭学習で解説はせず、塾の先生に質問して全て理解することです。親は、先生への質問の仕方を整理してあげるだけ。そのために、何がわからないのかをお子さん自ら考えて言語化させることができると、親の負担は減っていきます。

これ、家庭教師のアドバイスなんですが、それができたら家庭教師いらないですよ。

でも、大抵は無理。だから、つい親が指導しちゃうんです。うちもそのリスクを感じていました。だから定期的に家庭教師を活用することで、その悪循環に陥るリスクを軽減させていました。

家庭教師に期待すること

中学受験までの残り期間を考えると、のんびり勉強している余裕なんてありません。

志望校と現在の偏差値のギャップが大きいほど焦ります。だから、友達は自分の判断で応用問題に走って自滅してしまった

すぐにでも勉強方法を変える必要がありますが、そんな時は家庭教師しかないと思います。塾の先生はカリキュラムに沿って講義するのが役割で、足りないところは家庭学習に求められます。

でも、家庭学習を親だけでやりくりするにはかなり大変。だから、

  • 上のクラスに上がるまで
  • 苦手分野の克服だけ
  • 夏休みの期間だけ

など条件付きで家庭教師に依頼するのが良いです。

お子さんに特化した学習法を提案してくるので、想像以上に速いスピードでお子さんの学力が安定すると思います。

元々上のクラスにいたのであれば、1ヶ月以内に上がると思います。でも、落ちてからの期間が長くなればなるほどリカバリは大変になる。

クラスが上がってからも家庭教師を続けるかどうかはその先生への信頼度で判断すれば良いと思います。

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