合格体験談・実録

【中学受験】前哨戦・栄東で不合格→B日程合格。失敗が教えてくれた直前期の弱点と家庭教師の使い方

「埼玉の前哨戦は受かるだろう」——そう高をくくっていた親御さんほど、最初の不合格通知でパニックに陥ります。

我が家がまさにそうでした。息子は試験後に「算数は簡単だった」「理科はたぶん満点」と自信満々で帰宅。ところが発表日の朝、画面に表示されたのは不合格の2文字でした。

この記事では、栄東中学A日程の不合格から、B日程での合格を掴むまでの経緯をありのままお伝えします。そして、この失敗が後になって「最も役に立った経験」になった理由も含めて書いています。直前期に同じような不安を抱えている親御さんに、少しでも参考になれば幸いです。

この記事でわかること

  • 栄東中A日程・B日程の受験当日の様子とリアルな手応え
  • まさかの「理科1桁」が起きた原因と、失敗から見えた本当の弱点
  • B日程合格が証明した「メンタルと環境」の重要性
  • 前哨戦の失敗を直前期の逆転につなげるための考え方と、家庭教師の活用法

都民が受験する埼玉県の私立中学校

東京都民の多くにとって、本番は2月1日から始まる都内私立中学です。しかし埼玉・千葉の中学受験は1月から始まるため、「力試し」と「合格体験」を得る場として、毎年多くの受験生が埼玉・千葉の学校を受験します。

我が家も、まず1月の受験で合格を経験して、その勢いに乗って2月の本番に挑もうと考えていました。千葉は距離があるため、埼玉の「栄東中学校」と「立教新座中学」の2校を選びました。

受かれば勢いに乗れる。落ちれば直前期に暗雲が立ちこめる

いずれも埼玉県内では上位の難関校で、四谷大塚偏差値は60を超えています。合格すれば本番に向けて大きな自信になりますが、両方不合格となれば2月の東京都受験直前に不安を抱えたまま臨むことになります。

塾の先生は受かる想定で子どもと会話

埼玉県の中学は、受かっても通うことを想定していません。だから時間をかけて受験対策をしているわけではありません。それなりにリスキーな挑戦なのですが、塾では11月の終わり頃から「栄東中学校」と「立教新座中学」の2校は受けるのが当たり前、そんな口ぶりで息子と話をしていたので、息子も受かると勘違いしてきている節がありました。

⚠️ 前哨戦校選びで注意したいこと

  • 「前哨戦だから受かるだろう」は危険。偏差値60超の学校は本番校と同レベル
  • 子どもには「合否関係なく練習」と伝えつつ、親は想定外の結果にも備えておく
  • 塾の先生が「受けるのが当たり前」と言っても、子どもの偏差値帯と合格ラインを冷静に確認する

1月10日:栄東中A日程、前哨戦の始まり

最初の戦いは栄東中学校のA日程です。合格者は得点で東大クラスと難関大クラスのどちらかに分けられます。四谷大塚の偏差値では東大クラスは60、難関大クラスは58と、いずれも簡単ではありません。

本人は緊張していないというが……

前日まで「余裕で受かってくるぜ!」と自信満々だった息子も、当日の朝は口数が少なく、布団からすぐ起き上がり、出発前に計算問題を解いて「試験脳」に切り替えようとしていました。本人なりに緊張していたことは間違いありません。

行くだけで疲労MAX——栄東中

栄東中の最寄駅は宇都宮線の東大宮駅。家から1時間かかり、東京から向かう受験生で電車は超満員。座ることもできない1時間は受験生にはなかなかの試練です。東大宮駅構内は改札に長蛇の列。駅員さんがスピーカーを持って誘導するほどの人だかりで、改札を出るまで15分以上。そこから子どもの足で徒歩15分ほど歩いて会場に向かいます。試験前にすでにかなりの体力・集中力を消耗する、前哨戦ならではの洗礼でした。

試験中の親への試練……

試験中、保護者は学校の体育館で待機します。エアコンはなく、ストーブが数台あるだけ。1月の体育館はとにかく寒い。凍えながら息子の帰りを待ちました。

帰り道の「手応え」は上々だった

試験後、息子に聞いた手応えはこうでした。国語は「まぁまぁ」、理科は「たぶん満点」、算数は「簡単だった」、社会は「たぶん結構解けてる」。社会の自己評価はいつもあてにならないのですが、理科と算数が好調ということで、難関大クラスくらいは受かるだろうと私も楽観視していました。

発表日:まさかの不合格、そして理科が1桁という衝撃

A日程の合格発表は1月12日の10時です。今はネットで結果を確認できますが、アクセスが集中してページが開かない……。結局、結果を確認できたのは発表から1時間後でした。

そしてようやく開いた画面に表示されたのは、不合格の文字。「えっ、まじ?」と何度も見直しましたが、結果は変わりません。

不合格の要因を分析

栄東中は発表と同時に得点も確認できます。合格者平均を上回っていたのは算数・国語・社会の3科目。そして——

栄東中 A日程 得点結果

❌ 「満点」と言っていた理科の得点が、まさかの1桁

  • 直前の過去問演習では理科は40点以上を安定して取れていた
  • 本人も「満点に近い」と確信して帰宅していた
  • それが本番ではほぼゼロ点に近い数値……本人含め全員が言葉を失った

これまでの模試でここまで極端な点数を取ったことはありませんでした。おそらく緊張と疲労が重なり、解答欄を一つずれて記入するようなミスが連鎖したのではないかと推測しています。いずれにせよ「実力はあるのにテストで出せない」という課題が、この失敗ではっきりと浮かび上がりました。

要因 詳細 対策として考えられること
精神的緊張 「余裕で受かる」という過信の反動でかえってプレッシャーになった可能性 試験前の過大な期待を下げ、「一問ずつ解くだけ」という意識づけ
疲労の蓄積 理科は最後の科目。満員電車1時間+長い待ち時間で集中力が切れていた可能性 試験当日の体力・集中力マネジメントを事前に練習する
ケアレスミス 解答欄のズレなど、難問を解けなかったのではなく機械的なミスの可能性 本番を想定した時間管理と見直し習慣の徹底

B日程に再挑戦——合格が教えてくれた「メンタルと環境」の力

塾の先生から「B日程も受けることを強くすすめる」と言われました。A日程受験者には30点の加点があり、今回の成績を維持できれば合格はほぼ確実だという話でした。私は「第一志望の対策を優先すべきでは」と迷いましたが、息子の落ち込みようが想定以上だったため、先生のアドバイスに従うことにしました。息子も「受ける」と即答でした。

1月16日:B日程当日

2回目ということで、会場へのルートも手順も頭に入っています。息子の顔つきが明らかにA日程のときと違いました。適度な緊張と余裕のバランス——これが本来の姿なのだと気づきました。

B日程に見事合格!

栄東中 B日程 合格結果

難関大クラスに合格。算数は95点という高得点でした。30点加算込みとはいえ、基準点も上がっていたので実力で合格できたと判断しています。息子も大喜びで、かなりテンションが上がりました。

B日程で合格できた2つの要因

①30点加算のアドバンテージ:「理科が再び1桁でも受かる」という計算が、プレッシャーを大きく軽減してくれた。強みへの過信ではなく、余裕のある状態で臨めた。

②同じ会場での再試験:初めての場所には「迷わず座席に着く」という余計なストレスが発生する。B日程はすべて勝手がわかっていたため、試験開始までのエネルギーをすべて問題に集中できた。

合格通知の効果は絶大

合格発表の日から、息子の勉強への向き合い方が明らかに変わりました。長い間、模試の合格判定が低く出ることが続いていたため、「喜ばしい結果」を目にしていなかったのです。

合格通知を受け取った日の息子の変化

「合格の文字を見てから、息子が自分からテキストを開くようになった。長いトンネルを抜けたように、表情が明るくなった。」

「合格通知をもらう体験」の価値は、偏差値や点数では測れません。直前期のメンタル管理は、学力と同じくらい重要な要素だと、この経験で強く実感しました。

前哨戦の失敗が教えてくれたこと——「実力はあるのに出せない子」への対処法

A日程での失敗を振り返って、私が最も気になったのは「過去問では40点以上取れていた理科が、本番で1桁になった」という事実です。これは単なる運や問題の難易度の問題ではなく、本番特有の条件(緊張・疲労・会場の雰囲気)に対して、息子が対応しきれていなかったことを示していると感じました。

塾の集団授業は知識のインプットには優れています。しかし「本番で実力を出し切るためのメンタル・試験運用の練習」は、集団授業の中では十分にカバーできません。

✅ 直前期に家庭教師が特に有効な子の特徴

  • 実力はあるのに模試・テストで実力が出せない子——1対1で「なぜミスが起きるか」を言語化する練習が有効
  • 特定科目だけ急に崩れる子——弱点の構造を個別に分析し、短期集中で補強できる
  • メンタルが不安定で、勉強への意欲が波打っている子——信頼できる担当の先生の存在自体が安定剤になる
  • 塾のカリキュラムについていけている部分とそうでない部分が混在している子——塾を続けながら弱点だけをピンポイントで補強できる

特に直前期(9月以降)は、塾の授業を丸ごと替えるのはリスクが高い。今の塾を続けながら、家庭教師に弱点補強を任せる「併用」が現実的な選択肢です。

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直前期の家庭教師——残り時間で何ができるか

「今から家庭教師を始めても間に合うのか」——これは多くの親御さんが感じる疑問です。結論から言えば、直前期こそ家庭教師が最も力を発揮するタイミングです。残り時間が限られているからこそ、個別に課題を絞って集中的に取り組む家庭教師の強みが活きます。

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講師 全国6,000名以上の社会人プロ教師のみ(学生アルバイトなし)
サポート体制 プロ教師+教務担任(正社員)の二重サポート
特徴 志望校から逆算した個別カリキュラム。難関校合格実績を公式サイトで公表
形態 対面・オンライン両対応(全国34の駅前教室)
向いている家庭 難関校志望・絶対に失敗したくない・指導を丸投げしたい共働き家庭

SS-1:塾カリキュラムに沿った弱点補強で最短改善

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塾との相性 SAPIX・四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーのカリキュラムを熟知
保護者連携 毎月の保護者面談・週例コール・授業後レポートで進捗を共有
満足度 講師の専門性満足度92%(2025年11〜12月アンケート)
向いている家庭 塾に通いながら成績が伸び悩んでいる・特定科目の弱点をピンポイントで補強したい

第一志望校についての相談

B日程合格後、塾の先生から早大学院の志望校変更について確認がありました。「栄東A日程で落ちた生徒が早大学院に合格した例は、数年に1名レベル」という厳しい現実も伝えられました。

それでも息子は「最後までチャレンジしたい」という気持ちが強く、私もここまで来て変えるのはもったいないという気持ちがありました。そこで「直近のそっくりテスト5本勝負で合格可能性40%を超えたら、志望校は変えない」という条件を息子と約束し、塾の先生にも伝えました。

現在の出願予定は以下のとおりです。

出願予定一覧

この記事のまとめ

  • 前哨戦の失敗は「実力不足」だけが原因ではない。緊張・疲労・環境の慣れが本番の点数を大きく左右する
  • 合格通知1枚の効果は絶大。直前期のメンタル管理は、学力強化と同じくらい重要な課題
  • 「実力はあるのに出せない子」には、1対1で弱点を言語化できる家庭教師との併用が有効

前哨戦でつまずいても、それは終わりではありません。むしろ「本番前に弱点が見つかった」という意味で、活かし方次第では大きな財産になります。残り時間をどう使うか、ぜひ一度プロに相談してみてください。

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  • この記事を書いた人

papix

「PAPIX」の戦略的中学受験マネージャー

中学受験は「親の伴走」が美徳とされますが、私はあえて「戦略的な外注(プロへの丸投げ)」を推奨しています。

私はIT業界で30年、マネージャーとして数々のプロジェクトを管理してきました。その経験から確信しているのは、「専門外のタスクを素人が抱え込むのは、プロジェクト(受験)失敗の最大要因である」ということです。

私自身、中学受験では親との激しいバトルを経験し、ギリギリで早稲田系中学に滑り込みました。今振り返って思うのは、「あの時、親ではなく『第三者のプロ』が間に入ってくれていれば、もっと効率よく、家族の平和を守りながら合格できたはずだ」という強い後悔です。

当サイト「PAPIX」では、以下の3つの視点で情報を発信しています。

  • ITマネージャーの視点:通塾のタイムロスを削り、オンライン指導で効率を最大化する「合理性」
  • 実体験の視点:親が教える限界を認め、プロに委ねることで合格圏へ引き上げる「戦術」
  • プロの目利き:「今、自分が親なら絶対にこれを使う」と確信した、厳選サービスの「分析」

「親が頑張りすぎない受験」こそが、子供を合格へ導く最短ルートです。かつての私のように、親子で消耗する家庭を一つでも減らすことがこのサイトの目的です。

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