中学受験

中学受験で成績が上がらず転塾を考えてるご家庭がまずやるべきこと!!

中学受験勉強頑張ってるのに成績が上がらない。別の塾に変更した方がいいのかしら?

塾で勉強を頑張ってるのに、まったく成績が上がる兆しが全く見えない。そんな時に転塾って考えちゃいますよね。でも、それ結構危険な選択かもしれません。

我が家は転塾して成績を上げたんですが、それは転塾のおかげではありませんでした。転塾後も成績は上がらず、いろいろ試したことが成績を上げた要因です。転塾せずにそれをやっていたらもっと成績が上がっていたと思っています。

成績が上がらない理由って考えたことありますか?もちろん、先生との相性や指導力に問題があるケースもあります。でも、それを理由に転塾しても成績は上がらない可能性が高いです。それどころか転塾には大きなリスクがあると考えています。

パパン

勉強頑張っているからこそ成績が上がらないと転塾考えちゃいますよね。でも、塾を変えてもやっぱり成績は上がらないって可能性は高いと思います。

今回は、転塾をするリスクと転塾前にやってみることについての話になります。

転塾をするリスク

まず初めに、息子が転塾した時の経験です。転塾にはこんなリスクを感じました。

転塾するリスク
  • カリキュラムの隙間が発生するリスク
  • 家庭学習量が増えるリスク
  • 授業が簡単と感じるリスク
  • 結局成績が上がらないリスク

一つずつ解説しますけど、転塾って結構大きなリスクなんです。そして何よりもお子さんの環境変化によるストレスは大きいと思います。塾のルールの変化、友達や先生が変わるストレスなど。友達とはいえ、ガチで勉強しているライバルです。学校のクラス替えと異なり、かなりのストレスがあります。

カリキュラムの隙間が発生するリスク

転塾をしたタイミングで元の塾ではまだ学んでないけど、転塾先ではすでに学習済みって単元が発生する可能性があります。

参考に早稲アカからSAPIXに転塾するケースですが、早稲アカではこれから学ぶ単元が、SAPIXでは既に学習済みという単元があります。その逆のパターンも起こりえます。

小5の2学期に早稲アカからサピに転塾した時のカリキュラムの隙間

この転塾で出来たカリキュラムの隙間の分野は塾で学ぶことができなくなってしまいます。

家庭学習の量が増えるリスク

この転塾で出来た隙間は、授業を聞くことができません。だから、家庭学習で頑張ることになります。どれほどの隙間ができるかは転塾のタイミングによります。

でも、進行している授業と併行して学習する必要があります。だから、家庭学習の量を増やして頑張るか、練習問題に費やす時間を削って勉強することになります。

パパン

頑張っても成績が上がらないから転職したのに、未修単元を増やしてそれを家庭学習量で補うなんて違和感しかないですよね。でも、当時は、転塾すれば成績が上がるかもって安易に判断した記憶があります。

それよりも、今の塾で、成績が上がらない理由を分析して対策して、上のクラスに早く上がったほうが良いと思います。

授業が簡単と感じるリスク

ひょっとしたら、転塾先で上のクラスに上がった。とか、授業も簡単でわかりやすい。なんてことがあるかもしれません。でも、そんな転塾を果たした場合、第一志望校への道が遠のく可能性があります。

当たり前ですが、成績がすぐに上がるなんてことはありません。それでも授業が簡単だって感じるということは、塾の難易度が下がったということです。

塾は狙っている学校に合わせた難易度で授業を行います。授業が優しいと感じるということは、合格を狙っている学校のレベルが下がっている可能性があります。

レベルを落とせば、授業は簡単になります。ひょっとしたら、入塾時の実力確認で上のクラスに配置されるかもしれません。でも、偏差値自体が変わるわけではないです。だから、第一希望校への合格可能性は下がってるかもしれないです。

転塾で成績は上がらないリスク

転塾で期待することって、成績が上がることですよね。成績が上がるってことは、子供の理解度が上がるってこと。これを転塾した先で実現する方法は、この2つくらいです。

  • 転塾した先で優秀な先生に出会えること
  • 先生に教わらなくても超わかりやすいテキストを扱っていること

この2つに合致する可能性ってどれくらいでしょうか。ぶっちゃけほぼありえないって思います。

優秀な先生に出会えない

優秀な先生がいる可能性が高いのは上のクラスです。上のクラスの生徒はあまり転塾は考えないです。考える生徒の多くは、中か下のクラス。であれば、転塾先でも上のクラスにならない可能性が高いです。

だから、やっぱり転塾先でも良い先生には出会えず、成績を上げるには苦労します

まだ見ぬ良質なテキストなんてない

そして、わかりやすいテキストですが、受験塾で扱ってるテキストはほぼ四谷大塚の予習シリーズです。あとは、SAPIXが独自テキストを使ってます。そしてその2つのテキストを使った塾の進学実績が圧倒的に多いという事実があります。なので、それを超えるテキストは出ていないと思います。

だから、良いテキストを使っていると言っても、この2つを超えるものはないと思います。

成績が上がらない理由

家では頑張って勉強している。塾の宿題も欠かさず解いている。でも、組み分けテストなどの成績が上がらない。

問題は2つあると思っています。

  • テストの振り返りをやってない
  • 戦略的に勉強をしていない

一つずつ解説します。

テストの振り返りをしていない

まずは、組み分けテストなどの結果の振り返りからです。これやってますか?組み分けテストなどの結果の分析は結構重要なんですよ。テストの結果から見えてくることってかなり多いんです。

テストの振り返りをするメリット
  • 苦手分野を認識できる
  • 抑えておくべき問題を把握できる
  • 解けなくて良い捨て問題を識別できる

苦手分野の認識

毎回のテストで、よく間違える苦手単元が見えてきます。それは苦手分野であり強化ポイントになります。集中的に勉強すれば、底上げにつながります。

抑えておくべき問題の認識

受験者の70%が正解している問題は間違えてはいけない問題です。にもかかわらず間違えている場合は、繰り返し解き直して、次回以降の類似問題で間違えないようにする必要があります。

捨て問題の識別

正解率が20%未満の問題は、多くの人が正解できない問題です。現時点で重点的に復習する必要のない問題です。ただし、将来的に成績が上がって難関校を狙えるようになった時には解けている必要がある問題です。その識別に役立ちます。

毎回、上記を確認して復習することで、全体的な成績のボトムアップはできて来るはずです。でも、じゃあ、なんでこんなに頑張ってるのに、これら問題間違えちゃうの?ってところですよね。

戦略的に勉強をしていない

でも、じゃあ、なんで間違えてしまったのか。これもわかると、効率的に成績が上げられます。多くは、

  • 知識問題の勉強不足
  • 基本知識の不足

のどちらかである場合が多いです。特に塾のクラスの中以下の偏差値60を超えないお子さんです。

知識問題の勉強不足

知識問題は暗記で補えます。漢字や地理、公民などの知識は覚えれば解けますが、間違えるということは覚えるまで繰り返していないということです。

これは、塾の問題ではなく、覚えるための繰り返しが不足しているので、転塾するリスクを考えたら今の塾で頑張る方が結果につながります。

基本知識不足

中学受験って小4からってのが通説になってます。小4までは、あまり勉強はしてこなかった。これが、成績が上がりずらい大きな要因だと思います。

パパン

70%以上の生徒が正解している問題をちょくちょく間違えていたりするお子さんはこちらの可能性が高いかもです。

でも、受験に向けた準備は小4になる前までに終わらせるのが望ましいです。準備とは基本知識の定着です。これは小3までに学んでおかないと、小4以降の勉強が大変になるんです。

たところで、じゃあどうすればよかったんだ。。。ってところが気になりますよね。

小4から辛くなる受験プラン

中学受験するかは小4になってから考えればいいや

元はと言えば、この発想だけで小3まで過ごしてきたのが大きな問題だったと思います。問題は小3までの過ごし方。そこが誤っていたから小4以降の高学年の生活が辛くなっちゃうんです。

基礎知識は小3までに抑えるべきなんです。でも、そんなに難しくないんですよ基本知識は。だから小4からでもリカバれるだろう。そう考えていたかはわかりませんが、小3までは勉強以外のお稽古ごととかに明け暮れていると、小4からの受験勉強が大変になっちゃうんです。

パパン

小3までお稽古ごとしていたことが問題ではありません。小3までに基礎知識を学んでこなかったことが問題です。そのつけを小4で払っているので、勉強が非効率になっているってことです。

中学受験とお稽古ごと分離型生活

小3まではお稽古ごと、小4から中学受験。そんな計画のお子さん時間の使い方はこんな感じ。で、小4を境にお稽古ごとと中学受験の時間が完全に入れ替わる感じです。

お稽古ごとと中学受験のバランス

これだと小4になっていきなり中学受験が始まるので大変です。しかも、塾は小3までの基礎学習を終えている前提で進むから、不足している基礎知識は自分で補う必要があります

塾ではできてる前提で進む基礎知識

小3までに学ぶべき基礎知識は中学受験塾では学びません。すでに小学3年生までに習得している前提になるので、わからないところは自分で学び直す必要があります。

塾での受験勉強と、家庭で基礎知識の勉強を併行するので、お子さんにはかなりの負担になります。

パパン

実際は、中学受験勉強と言いながらも、基礎知識の学習も必要になるので、お子さんの負担はかなり大きくなっちゃうんです。

ママン

息子は、5年でそこに気づいて家庭教師にお願いして基礎潰しを行ったんだけど、遅くなればなるほど基礎知識をベースにした受験問題が増えるので大変になります。

やっときゃよかった!理想的な受験プラン

この基礎知識の学習は小3までにしっかり定着させることが理想的です。それができると、小4で基礎知識の見直しの時間がいらなくなります。そうなると、受験に向けた勉強をより多くできるんです。だから、スタートダッシュで上のクラスにすぐに上がれたかもしれないと思っています。

パパん

よくサピックスのαクラスの友達があまり勉強していないって言うのを聞くことがあると思います。これは、小4までに基礎をしっかり定着させているお子さんなんですよね。

余裕を持った中学受験準備期間の確保

しかも、小1から余裕を持って基礎知識を学習すれば定着率も高いので、小4からの受験勉強も不明点が少なく勉強時間が短くて済んじゃうんです。

小3までにしっかり基礎ができていたら小4の受験勉強も大変じゃないから、お稽古ごとも受験直前まで続けることができたかもしれないんですね

今からでも間に合う⁉︎小4、小5のリカバリ勉強法

小3までに基礎知識が定着していないと、受験勉強しているようで、その大半が、基礎知識の振り返りだったりするので、受験勉強における成績がなかなか上がらないんです。

この基礎知識の振り返りを家庭学習でやるのはかなり辛いです。基礎知識が穴だらけとはいえ、できる分野も多いので、どこを集中的に強化すれば良いかを探すのが非常に大変です。

それをするのであれば、家庭教師などお子さんを個別に見て指導してくれる人を探すしかないと思っています。多少授業料はかかりますが、効率的に弱点を強化できることを考えたら、短期で良いのでお願いしない手はないと思います。

パパン

小学6年生でも間に合うのか??実際はちょっと厳しい気がします。でも、家庭教師に相談したら、現実的かつ戦略的なプランを考えてくれる可能性はあります。

ママン

塾に相談しても、のらりくらりかわされて、「最後まで成績は上がるので諦めずに頑張ってください」
くらいしか言ってもらえないんですよね。

家庭教師についてはこちらの記事でも詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

小学校低学年からそれやるの?って意見多発‼️

低学年から家庭教師??って考えるかもしれません。でも、低学年だからこそって考えた方がお得なんですよ。低学年で学ぶのは基礎知識。それを馬鹿にして曖昧なまま記憶に頼った勉強をするから小4以降の受験勉強が辛くなるというのは説明差し上げたとおりです。

じゃあ、基礎をしっかり家庭教師を使って定着させたらどうなるでしょうか。小4以降の勉強の基礎ががっちりできているので、上のクラスで学べるようになると思いますよ。そして、家庭教師からは勉強のやり方も学べる可能性が高いので、その後の家庭教師は使わなくても上のクラスをキープできるかもしれません。

また、子供も反抗期前で素直なので、あわよくば、中学受験勉強の先取りなんかもできるかもしれません。世の中なんでも先手必勝です。

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