こんにちは。中学受験では、算数と国語の成績が合格への重要な教科です。でも、国語が苦手なお子さんって結構多いですよね。
今回は、中学受験の国語の成績を家庭学習で効率的に上げた学習法をご紹介します。
中学受験を考えていて、国語の成績や学習法について次のようなお悩みを持っているご家庭の助けになると思います!!
- 塾での国語の成績が四谷偏差値40前後から上がらない
- 国語の家庭学習の進め方がわからない
- 塾の国語の授業もちょっと難しいと感じている
- 塾からは「文章をたくさん読みなさい」と言われたけど、それで成績が上がるのか不安
国語の学習法を中学受験塾に任せるリスク
振り返ると、息子の国語の成績は、早稲アカのSAクラスでも下の方だったと思います。
家庭学習では国語の学習方法が難しいんですよね。だから、国語の中学受験対策は、家庭学習ではなく、塾に任せた方が効果的だろう。そう考えていたんです。
中学受験の国語で間違えた問題が、なぜ誤っているのかを家庭ではどう教えればよいか学習法が分からないわ。国語は家庭学習より塾の方が効率的じゃないのかしら。
しかし、国語の成績が悪い場合、塾に頼りすぎるのは危険なんです。家庭での学習をおろそかにすると、国語の苦手意識が強くなっちゃうかもしれません。
参考>>国語の成績が上がらない理由と対策
中学受験塾のクラス編成の仕組み
中学受験塾の多くは、クラス分けテストがあります。成績に応じてクラスが決まります。でも、教科ごとの成績ではなく、4教科の合計でクラスが確定します。これは、多くの生徒が通う塾の運営を効率的に行う仕組みです。しかし、ここに塾に任せきりにすることのリスクがあります。
例えば、息子は、国語の成績が著しく低く、SAクラスレベルでした。一方で、算数に関しては、SSクラスの成績を何度もとっています。その2つを掛け合わせるとSBクラスの成績になってしまいます。
算数は簡単、国語は難しい中学受験塾の授業
「国語の成績が低くて、算数の成績は良い」。この成績を平均すると、SBクラスとなります。すると、算数はSSクラスでもやっていけるから、SBクラスの授業は簡単すぎます。それに対して、国語は、SAクラスレベルなのにSBクラスの授業を受けています。だから、国語の授業は、難しく感じてしまいます。そして、国語に対して苦手意識がついてしまいます。
我が子はSBクラス内での国語の成績が著しく悪い状況でした。そこで、早稲アカの先生に相談したところ、個別指導をしていただけることになりました。さすが早稲アカです。とてもありがたい申し出でした。でも、それもあまり効果が出たとはいいがたい一般的な学習法でした。
参考記事>>小5の1月 早稲田アカデミー教師による国語強化プラン
家庭でできる中学受験の国語の学習法
国語の成績を上げるために、家庭学習で何をすればよいのでしょうか。早稲田アカデミーとサピックスの塾の先生に中学受験に向けて国語の成績を上げるためにできる勉強法について聞いてみました。すると、どちらの塾からも同じ回答が出てきました。
中学受験の国語の学習法で重視される音読
家庭での学習で音読の重要性を薦める中学受験塾は、早稲アカだけではありません。サピックスの先生も、音読をしてくださいとの指導がありました。
中学受験で有名な塾の先生が音読の重要性を唱えています。だから、家庭で国語を学習するには音読が一番なんだろうと思いました。
でもずっと、音読は続けていましたが、国語はひどい成績でした。サピックスにいた時からずっとです。それでも成績が上がらず、勉強法が違うんだと思って、早稲アカに転塾したのです。でも、早稲アカでも音読を勧められました。
中学受験の国語学習に効果的な音読のコツ
早稲アカもサピックスもどちらも、家庭での国語の学習法には音読がよいと薦めてきます。塾のテキストを音読すれば成績は上がると言われます。
でも、どれくらい音読を繰り返せば成績が上がるのかは答えてくれません。おそらく、生徒一人ひとりで成長速度が異なるからでしょう。
では、我が息子はどうでしょう?このような不確実なアドバイスを信じてどれくらいの音読をすればよいのでしょうか。そして、本当に家庭学習で音読だけして、中学受験期までに国語の成績は上がるのでしょうか。
経験をお伝えすると、ただ音読するだけでは、すぐに効果は得られません。音読をするテキストの難易度と内容を解説する先生が必要になります。
家庭学習で中学受験の国語学習法は難しいというウソ
テキストの文章はサピックスよりも早稲アカの方が易しい文章でした。でも我が子には少し難しく、先生の解説だけでは理解するには少し足りないという印象がありました。
誤解を恐れずに言うと、個々人の国語力に合わせて指導してくれる受験塾の先生はいません。教え方のセオリーはあるのかもしれません。そして、音読は有効かもしれません。でも、レベルに合った文章と解説をしてくれる先生はほとんどいないのが実態です。
塾でも教えられない文章の解説を家庭学習でできるわけがありません。だから、家庭では音読を勧められます。でも、音読も正しくやらないと効果はありません。
だから家庭学習でも中学受験の国語の学習は難しいと思われてしまいます。でも、子供の国語力に応じた指導ができるのであれば、音読だけで効果は現れます。
中学受験の国語の成績を上げる家庭での学習法
中学受験塾で国語の成績が上がらないのに、家庭で成績を上げる学習法なんてあるのかしら
優秀な生徒は塾だけでも国語の成績は上がります。そうではないお子さんが、国語の成績を上げる学習法は次の2つが考えられます。
- Z会の国語教材を活用する
- 個別指導塾や家庭教師を活用する
個別指導と家庭教師の先生は、お子さんの状況を見て指導します。お子さんが苦手にしているポイントを分析して指導します。さらに、考え方のヒントもたくさん教えてくれます。だから、学習効果は非常に高いです。
一方で、通信教育は、定期的に教材が送られてくるので、計画が立てやすい教材です。ただし、学習予定は保護者でコントロールする必要があります。そして、学習の予定変更も自由にできるため、継続性の問題があります。学習への強い意志がないと継続は難しいという特徴があります。
親が教えるべきではない理由
なお、保護者の方が国語を教えるという方法も考えられますが、お勧めできません。理由は、答え合わせが曖昧になる為です。
例えば、漢字の問題でもトメ、ハネの厳密性が曖昧になります。また、文中から抜き出して文章を作るような問題も、作った文章の採点が曖昧になります。
そして何より、親御さんは忙しいからです。付きっきりで国語を教えてあげることができないと思います。片手間で教えたら、お子さんが受験の重要性を低く見做してしまう危険があります。
だから、家庭で勉強は教えるべきではないと思っています。
通信教育で国語の成績を上げるならZ会
小学校4年の時にサピックスに通っていたのですが、同時にZ会の通信講座もとっていました。4年の時には、サピックスの授業が大変で見る余裕がなかったのですが、振り返ると、Z会の方が難易度の幅が広く、国語の基礎を学ぶには最適な教材だと思います。
文章問題の長さが適度なZ会
文章問題の量も、サピックスよりも少なく早稲アカよりも長く程よいストレスで学べます。Z会は、ちょっと頑張って読んでみようかなと思える文章量を題材にしています。
Z会の中学受験の国語力を養う工夫
問題は文章を正しく読めていないと、正解にたどり着けません。Z会もそこそこ文章が長いので、ざっと眺めただけでは正解できません。でも、Z会は動画で文章構成を分かりやすく解説してくれます。そして、答えを導き出すための考え方も丁寧に説明しています。
この動画の解説が、国語力が低い人でも比較的理解しやすく講義を行っています。
Z会で読解力を養える学習法
テストで間違えた問題は、なぜミスったのかの振り返りが大切なんです。でも、多くは、解説を読んで終わりにしちゃってると思います。Z会の動画解説では、答えの導き方の他に、満点を取るために書くべきキーワードがなんなのかもわかりやすく説明しています。
さらに間違えやすい回答例も解説します。塾では正解の解説はしてくれるけど、間違いの解説、なにがどう誤っているのかの解説をする塾はあまり見かけません。
我が息子は、もともと自由に表現するような記述問題は苦手でした。初めから回答を諦める傾向にありました。でも、Z会では、文章量が少ないので、最後まで読み切るようになりました。そして、たぶん話の流れを理解できるようになり、記述問題も何か書くようになりました。
Z会については、こちらでも解説していますので、参考にしてみてください。
個別指導塾や家庭教師を活用する
多少授業料が高くつきますが、お子さんの苦手な分野を的確に分析して、想像よりも早く成績を上げてくれるのは、個別指導や家庭教師です。
国語は教え方が難しいです。国語の問題を解くためには一定の戦略がありますが、塾の先生の多くはそれを理解していません。一方で、国語専門の家庭教師は教え方を何年も研究しているので、ノウハウの量が圧倒的に多く、お子さんにあった指導方法を見つけてくれるはずです。
おすすめの家庭教師センターは受験ドクターですが、それ以外の家庭教師も利用した経験を記事にしていますので、ご参考にしてみて下さい。
中学受験塾との併用が効果的
国語の勉強のサポートにZ会や家庭教師を使ったとしても、メインは塾の勉強にするべきです。
例えば、各学校の国語の出題傾向の分析は塾の方が優秀です。どの中学でどんな問題が出題されるかの分析と、予想問題の作成は塾の方が強いです。家庭教師も塾の教材を用いて指導しているのはこのためです。
家庭教師の優位性はその教材をどのように活用してお子さんの成績アップに繋げるかの指導力にあります。実際に、Z会や家庭学習だけで難関中学に合格するご家庭は少なく、塾と併用しているご家庭はほとんどだと思います。
だから、塾をメインの学習の場として、家庭学習のサポートにZ会や家庭教師を利用するという学習法が親のストレスも少なくて済みますし、塾の授業の理解度も深まります。
中学受験塾の塾に通うなら上位クラスである理由
なお、塾に通ってるなら、さっさと1番上のクラスに上がるべきです。上のクラスではない場合、こんな指導をする先生もいます。
- 本を多く読めば成績は上がると指導する先生がいます。
- 記述問題には手を出さずに、選択問題だけを解くように指導する先生がいます。
- 国語はセンスだと言い放つ先生がいます。
そして、上記を信じて痛い目に合っている先輩たちもたくさんいます。上のクラスに行かないと、中学受験に対応できる国語のスキルは身に付けることはできません。
これは、自分自身を国語の教師として指導力がないと言っているのと同じです。こんな先生に授業をお願いするなら欠席して家庭学習したほうがましです。
家庭学習で中学受験塾の上位クラスを狙う
中学受験の国語で必要なスキルは次の2つがあります。これの理解が深まれば、上のクラスに行く国語力が身についたと言えます。でも、塾では明確に教えてくれません。
- 正解にたどり着くための着眼点の解説
- 間違えやすい回答例がなぜ間違えなのかの解説
Z会では上記を動画で解説してくれます。ただ、お子さんが習得するには少し時間がかかるかも知れません。でも、繰り返し問題を解いていれば身につきます。
一方で、家庭教師は、これらの考え方をロジカルにわかりやすく解説してくれます。いろいろな文章がある中で、着目すべきポイントを論理的に説明できる教師が結構います。だから、かなり早く国語の成績アップにつながり、上位クラスを狙うことができるようになります。
家庭教師の先生には、元サピックスだったり浜学園など元受験塾の教師が結構います。そういう先生は塾での指導の限界を感じて家庭教師になっているので、非常にわかりやすい授業をしてくれるので、高速で成績を上げることができます。
まとめ
中学受験における国語の学習法について、我が息子の経験をご紹介しました。サピックスや早稲アカに通う効果はあります。しかし、中学受験塾では、個々のレベルに応じた指導には限界があります。それを補うために家庭での学習がとても重要になります。
中学受験における国語の学習法を間違えなければ、家庭学習でも成績を上げることもはできます。そこで、良質な文章問題とわかりやすい解説で定評のあるZ会をご紹介しました。Z会を活用して学習法で、かなりの学力を身に付ける事が出来きます。
塾に通っていても国語の成績が上がらないとあきらめるのではなく、Z会の活用を検討してみてはいかがでしょうか。