高校選手権決勝を見て日本サッカーの未来が楽しみになった

高校サッカー

第98回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦は、1月13日(月・祝)に、埼玉スタジアム2〇〇2で決勝を行いました。

決勝戦は、青森山田高校と静岡学園の戦いとなり、静岡学園の逆転優勝で幕を閉じました。キングカズの母校である静岡学園がどのような戦いをするのかは試合前から注目されていましたが、戦力的にみると、青森山田の2連覇ではないかというのが大方の予想だったと思います。

昨今の戦力を見ると青森山田の優勝が有力

決勝戦開始前は、昨年の青森山田の戦いや、決勝に進む戦い方などから青森山田優勢という予想を立てる人が多く、静岡学園は、カズの母校という事と久しぶりの決勝進出という話題だけで優勝の可能性を語るメディアはあまりありませんでした。

高校選手権の歴代優勝チーム

過去の全国高校サッカー選手権の決勝戦に進んだ高校の一覧をみると、静岡学園が決勝に進んだのは、1976年と1995年の2回のみで今回3回目の決勝進出です。それに対して青森山田は昨年も優勝していることからも、青森山田が有利と考えてしまいます。

優勝準優勝
982019静岡学園青森山田
972018青森山田流通経済大柏
962017前橋育英流通経済大柏
952016青森山田前橋育英
942015東福岡國學院久我山
932014星稜前橋育英
922013富山第一星稜
912012鵬翔京都橘
902011市立船橋四日市中央工
892010滝川第二久御山
882009山梨学院青森山田

見ごたえのある決勝戦で日本サッカー界の未来が楽しみになった

決勝戦は大方の予想を裏切る逆転劇で静岡学園の優勝となりましたが、その試合の流れがとてもエキサイティングで、選手たちの躍動を見ていると今後の日本を支える選手たちの未来が楽しみで仕方ないものとなりました。

序盤は予想通り青森山田優勢のゲーム展開

試合は、開始直後の10分ごろに、敵陣付近で、武田英寿選手が倒されて、FKを得ると、藤原優大選手のヘディングシュートで先制点をとりました。その後も青森山田優位で試合が進み、30分頃に、武田選手が自ら得たPKを決めて、リードを2点差としました。いずれも攻撃は、武田選手中心となったまとまったチームにに仕上がっている印象です。

静岡学園は、決勝戦まで無失点で勝ち上がってきましたが、2点先制されたことで、動揺してこのまま試合は青森山田の勝利で終わるのではないかと思われました。

静岡学園のプレーが通用していない印象

静岡学園も良いプレーが多かったのですが、得点につなげる事が出来ず攻めあぐんでいるようでした。決勝まで進んだ疲労があるようにも思えましたが、それ以上に、青森山田のディフェンスが素晴らしかったですね。青森山田はセットプレーが良いだけではなく、攻守共に組織的にも成熟している印象でした。

静岡学園 感動の逆転劇の始まり

このまま前半終了になるかと思われた終了間際に、青森山田側のペナルティーエリア近くで得たFKのこぼれ球を中谷颯辰選手が右足で押し込み1点差にして追い上げを開始することになります。

静岡学園は1点を奪取してからは別チームのように動きが良くなり、後半もずっと静岡学園ペースに試合が進んでいました。

後半は静岡学園優勢の展開

後半は静岡学園のリズムで試合が進みます。そして、後半20分ごろに草柳選手のスルーパスで、相手DFの裏に抜け出した加納大選手が冷静にゴールに叩き込み同点にしました。

青森山田に焦りが見え始める

昌平戦の時もそうですが、基本的に勝って当たり前と思われている青森山田は、追い上げられた時になんとなく慌てるのか、リズムが崩れて組織的な動きの歯車がずれてくる精神的な弱さを感じてしまいます。

後半終了間際に静岡学園が逆転

青森山田の連係プレーに歪がではじめる中、静岡学園は、これまでの試合の様なリズムを取り戻したのか各選手落ち着いて精度の高いパス、トラップ、ドリブルを使い分けて試合を進め、青森山田は防戦一方の戦いになっていました。

引用:高校選手権HP

静岡学園は青森山田に対して過剰攻撃をくりだし、後半終了間際に得たFKから中谷選手がヘディングシュートを決めて、逆転に成功しています。

昨日のU23アジア選手権のグダグダのシリア戦でフラストレーションが溜まってある中、高校選手権の決勝戦のレベルの高さは日本サッカーの未来が楽しみになる戦いでした。

ユースよりエキサイティングな高校サッカー

今年の高校選手権の決勝戦は、非常に見ごたえがありました。決勝戦に至るまでの戦いで見ていて楽しくなる試合をしているのは静岡学園で、ドリブル突破や細かいディフェンスの間を抜く精度の高いパスや2人、3人に囲まれても倒れないフィジカルの強さなどを見ていて、我が子も思わずオォッと声を荒げるシーンも多く、なんとなく自然と静岡学園を応援してしまっていました。

実力的には青森山田が上の印象

それでも、冷静に見て総合力では青森山田が上のように思えます。今回は静岡学園に敗北しましたが、10回戦えば9回近くは青森山田が勝利するように思えます。今回は後半は守備が崩されましたが、その修復能力などもあるはずなので、守備力の高さと攻撃力両方バランスが良く今の日本サッカーに必要な要素も青森山田が多く持ち合わせているように思います。

見ていて楽しいのは、静岡学園のサッカー

静岡学園のサッカーは見ていて楽しい。あれのよりレベルの高い試合が海外のサッカーのように思えます。ただ、今の日本サッカー界においてあのサッカースタイルで世界と戦えるトップチームを作りかげられる指導者がいない現状を考えると、組織的に統制の取れていて、セットプレーに強いチーム作りをする事が、直近求められる日本サッカーなのだと思います。

静岡学園の見ていて楽しいサッカーは、子供たちのサッカー熱を上げ、今後のサッカー人気を集め、サッカー人口を増やす一端を担うことになると思いますし、我が子にも静岡学園のような見ていて楽しい、そして自らも楽しめるサッカーができるようになって欲しいなぁと思わせる一戦でした。

両チームともにユース出身の選手中心の高校サッカー

青森山田の選手静岡学園の選手もユース出身の選手が多く登録されています。中学から生え抜きの選手はあまり多くありませんが、両学校ともそれぞれの特徴のあるチーム構築に成功しての決勝進出だったと思います。

ユースで上に上がれなかった選手たちが高校選手権で良い成績を収めてこの先Jリーガー、海外で活躍する選手になっていくのが非常に楽しみになる全国高校サッカー選手権でした。

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