蜂の巣の穴の中のなにか② 〜アシナガバチとの戦い〜

朝、巣を見たが、やはり蜂はいない。

昨日の遅くに戻ってきて、早朝また仕事に行く。働き蜂ならありえる。が、女王蜂もそんなに頑張るのか?

そんなに巣は留守にして良いものなのか?

いや、そんなはずはない。もう、オーナー不在の蜂の巣と認定して良い気がする。

よし、今日一日、様子見て蜂が現れなかったら巣を駆除してしまおう。

とは言え、何となく、この小さな巣と格闘する理由で仕事を休む気にはなれない。

という事で、ガラス越しに巣をみる勇気が出た妻に日中数時間見てもらうことにした。

帰宅後、状況を妻に聞いたが、蜂も現れず変化は無いという。

これだけ観察しても、オーナーは顔を出さない。これは空室に違いない。何らかの事情で、巣に戻ってこれなくなったんだ。飛ぶ蜂がいないなら蜂の巣を取って潰して捨てようと。

「そんな無謀なことしないで」

3万は高いけど、素人が手を出して万が一蜂が帰ってきたら大変だよ!!

と妻。さらに、すぐに対応しないと蜂増えて巣も大きくなるので危険だと妻が言う

どーすりゃいいねん。

そのまま良案思いつかずに1日経過。

相変わらず蜂の姿は見られない。妻も

「なんか、平気な気がしてきた」

と、発見当初はこの世の終わりのごとく怯えていたが、見慣れてきたか巣を見ることは抵抗はなくなっていた。

じゃあ、巣の駆除しちゃおう

そんな、軽いノリで、蜂の巣をバーベキューのトングを使って掴み取った。

巣の中を覗いてみると、ブチっとした粒が見える。これは卵か?でも親、恐らく女王蜂は久しく不在だけど、生きているのか?そしてこの先生きていけてるのか?

なんて、卵の心配している場合ではない。目的は駆除である。情けは無用。私はライターでジュボッと火をつけて巣ごと焼き払った。

フゥー、一件落着

その後1時間ほど巣のあった場所を確認したけど、戻り蜂はこな買ったので、もう大丈夫だろう。と判断。

監視を終了した。

その夜は久し振りに緊張感なく網戸にして6月の夜の気候を楽しんだ。

そして翌日。朝起きてベランダの雨戸を開けると、目の前に飛び込んできたのは、大きなアシナガバチ。

一匹だけだけど、巣のあった場所をフワフワと巣を探して彷徨い飛んでいる。

うぉっ

私は焦って網戸を引いたが、勢いある割にまっすぐ引かなかったので、網戸がレールから外れて蜂の方に倒れ込んだ。

やばっ!!

かなり焦ったが、網戸は放置して窓を閉める事に成功した。

蜂は網戸の攻撃に一瞬回避したが、蜂が気になるのは巣の跡地。網戸を気にする事なく、巣と我が家の壁の接合部辺りに着地し、ウロウロ歩き回り巣を探している様子。

「これ、戻り蜂だよね」

巣だけプチッとしちゃった事で、駆除の難易度上げてしまった。。

さて、どうするか。

負担温厚なアシナガバチも、巣を破壊したものには容赦ない。私が犯人ですが、そもそもそれを蜂が認識する事はなく、近づく人間全員に対して攻撃する可能性がある。

さて、どうするか。。

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