蜂の巣の穴の中のなにか① 〜アシナガバチとの戦い〜 | ねりまじん

蜂の巣の穴の中のなにか① 〜アシナガバチとの戦い〜

「ベランダに蜂の巣がある」

妻から唐突にLINEが送られてきた

おっきいの?いつから?たくさん蜂いるの?

私が聞いても

「怖くて見れない」

と。

いつからだろう。昨日布団干した時は無かった・・・。

無かったのか?気づいてないだけなのか。

恐ろしい。気づいてないならベランダ出れるけど、気づいてしまったら、もうベランダには出られない。

いや、ベランダだけの問題なのか?

洗濯物の影に隠れて気づかずに・・。

恐ろしい。

でも、詳細がわからないし、仕事早退するわけいかない。そうは言っても、部屋にいたら大変だ。

部屋の中にはいないよね?

と聞くと、

「うん。部屋の中は平気」

と答えるので、一旦私は仕事に戻り早めに仕事を切り上げて帰路についた。

帰って恐る恐るベランダを除くと、ちっちゃなちっちゃな六角形の巣穴が6個くらいある小ちゃな巣。大きさにしてペットボトルのキャップ程度の大きさ。

多分これはアシナガバチの巣だ。。

蜂の成虫の姿はない。

おそらく、来たばかりで巣は作りはじめなんだろう。

では、どこからきたのか?

この家に住んでこれまで10年余り、蜂の巣に遭遇したことはない。アシナガバチは、巣に執着するため、毎年同じ場所に巣を作ると言われているので、今年から突如巣ができるというのは近所の環境が何かしら変わった可能性がある。

そう言えば、今年の3月ごろから家の西側の土地で大型分譲開発が始まり、ちょっとした緑地が更地になっている。その影響かもしれない。

まぁ、どこからきたかはそれほど重要ではなく、今必要な情報は蜂の行方。アシナガバチは初めは女王蜂一匹で巣づくりをするという。

そこで卵を産んで働き蜂が生まれると巣も大きくなる。そうなると個人では手に負えなくなる。

目下の問題は蜂が女王蜂一匹なのか、働き蜂複数いるのか?

時間は20時過ぎ。蜂の多くは日中活動する。夜は巣に戻ってほとんど飛ばないと聞く。だけど今巣には蜂がいない。

まだ外出中?

それとも空室?

いないなら巣を潰しちゃおうか。。

と、楽観的に考えてたら妻がWEBで調べたプチ情報で

「安易に巣に近づくと危ない」

って、巣に戻ってきた蜂と遭遇すると襲われて刺されるから、専門家に頼んだ方が良い。

との事。時間はそろそら21時。蜂が戻って来る様子はない。でも、もし、巣を潰す瞬間を蜂に目撃されたら・・・。

刺されるのはごめんだ。。アシナガバチは、普段はおとなしく、攻撃性は低いが、巣への攻撃を気づかれたらその時の攻撃性は高く激しい。そして毒性が強く刺されると重症になると言う。

「襲われたら危険だから、業者に頼もう」

うん。刺されるのはごめんだ。専門家に頼もう。

まずは、区役所。って、受付時間外だ。。

ネット見たら、アシナガバチの駆除は役所では対応してくれない。スズメバチは、窓口はあるけど、やってくれるかわからない。

だめだ、こういうリスクのある仕事に役所は弱い。ちなみに西東京市では、かなりごっつい防護服を、レンタルしてるらしく、こっちも基本的に役所はやっていなさそうである。

リスクは追わない。流石役所仕事。

役所には頼めない。だったら駆除業者に頼もう。

ネットでいくつかピックアップ。だいたい安いところで8000円程度。この時間でも受け付けているところに電話してみた。

電話だけで、状況伝えて見積りをして、45000円程度との事。

え!?ネットの8000円ってのはどこ言った??

何でこんなに高くなるのか?

業者に聞くと、季節性の問題で値段は上がると言われた。

あとは、この時間帯の夜間手当が含まれる。翌日日中だと35000円との事。

駆除時間は長くても1時間ほど。夜間手当1時間1万円。

私の手当よりも高い。。。

でも、8000円からってあるのに、簡単な状況報告で3万まで跳ね上がるなんて、ちょっとWEBの書きっぷりが詐欺っぽいな。

この時期の小さな巣は女王蜂1匹ですっかりしてるので駆除は比較的簡単で個人でもできると言うくらいだから、今って1番安い時期なんじゃないかな。と思うのだが。。

「ネットの最低価格で駆除できるパターンなんてほぼ無いのかもね」

妻のおっしゃる通り。サイト情報は信用できない!!

とは言え、策尽きた。

3万出して業者呼ぶのも癪だし、とりあえずこの巣のオーナーがいるのか、仲間は何匹なのかを数日モニタリングすることにした。

数日様子見てアシナガバチが来なければ、そのまま巣を廃棄して終わらそう

と、妻に伝えると、

「巣のかなに卵あったら数日で孵化して増殖するよ。

増えた蜂が仕事して、あっという間に巣が大きくなって個人じゃ手に負えなくなるから早くなんとかしようよ。」

と、震えた声で訴えてきた。

そんなに早く繁殖するのか?猶予はどれくらいあるのだろうか。だめだ、考えても仕方ない。

とりあえず明日蜂用の殺虫剤を買い、1日様子見て敵の数を把握することにして、今日のところは対応なしで終えることにした。