みんなの出来ないとは異質のそれ
日本人の多くは、英語話せますか?って聞くと大抵、いヤァー全然話せないですよ。
とか
全く話せないです
と、謙遜するのが日本人。
俺は話せます。
って、宣言する人ってあまりいないですよね。
この前いたけど、話してるの聞くと、まあ、簡単な会話程度だったので、ベラベラ喋れる感じじゃないのに、よくも自信持って話せるなんて言えるよなぁ。と思うけど、まぁ嘘は言ってないし、堂々としててそれはそれでカッコ良い。
そんな例外人種は別として、多くの日本人は全然喋れないですよーって言う。
でも実情はベラベラなことが多い
でも、そんな人たちが、会社で外人と話をすると結構普通に会話している。
会話見届けた後に、喋れるじゃないか。と言うと、いやー、全然ですよ。って、まだ言うかー!そこまで来ると嫌味に聞こえてくる。
って、心の中で文句言いながらも、彼は何も悪いことをしているわけではなく、英語が話せない自分が惨めになり、よし、今日から英語勉強再開だ!と、三日坊主が明らかな決意を固める日常を送っていた。
外人上司と二人きりのピンチに遭遇
ある日、遅刻常習犯の私が誰よりも早く職場に着きいつもよりも長めのネットサーフィンを勤しんでいたところに、イギリス人上司がノコノコとやってきた。席は私の向かい。いつもはフランス人の英語、フランス語日本語堪能な同僚と話をして、私にも通訳してくれているのだが、今はそれがない。早起きしたことを後悔して、一文の得にもならない早起きした自分を猛省し、一応上司だから挨拶をと思い、はりヨォ〜(Helloのつもり)と、滑舌悪く挨拶をした。上司は私が英語が話せないことを知っているので、コンニチワと、返してきた。
なぜか、外人が、イントネーションのズレた日本語を話すと、それに合わせるようにコンニチワ。と返してしまう。そして、しばらく続く無言の時間には、イントネーションのズレた日本語にイントネーションのズレた日本語で返す日本人の私の存在が更に恥ずかしく、周りに誰もいなくて、誰にも聞かれてないことに安堵しつつ、会話ない気まづい空気を打破してくれる人が誰もいない事に憤りを感じた。
誰もいないことに二つの矛盾した感情を整理できないままネットサーフィンをやる余裕もなくしばらく時間が経ったところで、イギリス人上司が席を立った。この重い空気から逃げる決意をしたのか。と思って離席を心待ちにしていたら、ぐるっと大回りをして私の席の前まで来た。
そこで出したのが、
ジャジャーン、翻訳コンニャク!!
ではなく、Perico

なんか、多言語翻訳機らしい。職場にはインド人、中国人、韓国人が働いていて、本当に日本か?ってくらい多国籍なところなので、何気に持ってると便利らしい。と言うことを言っていたと後からフランス人同僚から聞いたのだが、その翻訳機で、上司はなぜか、コンニチワ。と語りかける。
コンニチワをこんにちわに訳すのか?
と思ったが、カタカナ語をひらがなに変換する機能はないらしく、反応がない。上司それに気づき、HI.how are you? と。
うん。それは翻訳機なしでもわかる!!
と思ったが、I’m fine. が出てこない。。。
思わず、コンニチワ。と。。。
おー、訳された。カタカナ語もオッケーだ!
と、感激してたら、もうその上司何話してるかわからなかったけど、訳すと家族の長男が大学卒業して、社会人になる前に日本に遊びにくるってことを話したかったらしい。。
と言うのを訳してくれた。
何気に精度は高く、丁寧に話そうとせずに自然に話をしているだけでも聞き取って割とソッコーで翻訳してくれる。
私に Hi, how are you?と話す速度の倍速以上の速度で話しても翻訳できるので、間違いなく私よりは優秀。とても惨めな思いにさせられる。が、翻訳機使ってでも大して話を広げられないのは私のコミュニケーション力の低いことが原因で、翻訳機があるから話せるようになるわけではないが、必要な時に必要な情報を伝えることが出来るようになったものだと、時代の変化には感心させられる。
今ラグビーW杯が日本で行われて海外から多くの外国人が来日しているがそのでも使っている人は一定数はいる気がする。
来年はオリンピックイヤーで、さらに来日客が増えて、日本も国際化社会がますます加速するので、こういったお手軽ツールはドンドン売れていくのではないかと思う反面、こんなツールに頼らず勉強して話せるようにならないと。と、また三日坊主の血が騒ぎ出した今日この頃です。
気づいたら消費税上がってますね。
ルール複雑すぎて、分からん。なんか、国民がばかにされてる気がします。