小学3年生のうちにやるべきこと。中学受験を始めようと考えたときに後悔しない学習

小3まで

”中学受験は小学4年生になってから始めよう”

我が子が小学2年の時に考えていたことです。小学生だし、勉強勉強ってガミガミ言っても可哀想。友達も多いし、夕方まで元気に外で遊んでいることは、喜ばしいことですよね。受験をさせたいけど勉強は小学4年生になってからでもいいか。

毎日イキイキと楽しんでいるお子さんを見ているとそう感じてしまいます。でもこの考え、メチャクチャ危険です。

パパん
パパん

中学受験の勉強は、小学4年生からでも大丈夫ですが、それには大きな前提が隠されているってご存知ですか?それを知らずに小学4年生になると、かなり大変な受験勉強が待ち受けることになります。

実際に、我が家は小学4年に入ってから受験勉強を始めたんです。でも、その前提が無かったために、小学4年から6年の受験が終わるまでの間、めちゃくちゃ勉強が大変でした。

なんとか乗り越えて、第一志望に合格することができましたが、大前提を知っているかどうかで、受験勉強の負担は大きく変わります。

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中学受験の勉強は小4からでも大丈夫…

本格的に中学受験の勉強が始まるのは、小4コースからです。でも、多くの進学塾では小1からコースがあります。その理由は、小3までは、受験勉強ではなく、楽しく勉強する習慣を身につけることが大きな目的なんですよね。

楽しむだけだと身につかない

サピックスの小1〜小3のコースに通っている友達の話を聞くと、みんな授業が楽しいって言っていますよね。それに、結構勉強もできて、上のクラスで学んでいるから、このまま小4に上がっても上のクラスで難関校を目指せるんじゃないかって考えてしまいます。

でも、小4になると、多くの子供は中位のクラスになります。そして、なかなかクラスを上げることができません。これは、サピックスだけではなく、早稲アカや四谷大塚でも同じです。

勉強を楽しくことだけで満足していると、このケースにハマっちゃうんです。

中学受験の勉強は小4からと言うけれど…

小3までは成績よかったのに、小4になって急に成績が下がった。こういう声をよく聞きます。これは、小3までの勉強の目的と小4以降の目的が大きく変わってくるからです。

お伝えした通り、小4からは受験勉強です。一方で小3までは楽しむことが目的。当然塾としては、受験準備期間として必要な知識を教えていると思いますが、それよりも子供や親が楽しいということに目を向けているので、準備期間中にやるべき基礎知識の定着が薄い状態で小4の受験勉強に入るから、成績が振るわないのです。

小4から受験勉強をする上での前提事項

中学受験は、小4からと考えること自体は間違えではないと思います。でも、小4から勉強を始めれば良いというわけではありません。小4から受験勉強を始めるには、それまでの期間に受験準備期間としての一般知識をちゃんと理解している必要があるのです。

それをせずに、小3までの勉強が楽しかったという感想に満足するから、小4からの受験で苦労するんです。

パパん
パパん

小3まで勉強をほぼしない子は基礎知識も含めて小学4年生で学ぶので、勉強量が非常に多くなります。塾は知ってる前提でどんどん進むので、ついて行くので精一杯。いやついていけない人も多くいます。

小3までにやっておくべきこと

中学受験に必要な基本知識を小3までにしっかりと身につけることが重要なんです。塾の勉強で、オンラインの教材でもなんでも良くて、いずれも勉強を楽しむための工夫がありますが、それで満足せずに学んだ内容をしっかりと定着させる必要があります。

私の経験では、各学年で学ぶべき内容が、小4からの中学受験に必要な知識の前提となっていきます。受験の対策は不要ですが、受験勉強を始めるための準備学習は必要なんです。

では具体的に何をすれば良いのでしょうか。

小3までにやっておくべき事

小3までは、遊び中心で良いと思います。受験勉強をするかどうかも明確ではないと思いますから。でも、いざ小4になって、受験を決意したときに基本知識が身についていなくて、受験勉強が超大変になって、途中で挫折してしまう。。。

そんな事にならないように小学校に入学したらコツコツと勉強は継続しておく必要があると思います。具体的に何すればいいかを教科毎に紹介します。

小3までにやるべきこと

我が家では、小4以降でも扱っていますが、小3までに終わらせておきたい参考書です。家庭教師に指摘されて、やり直しに使った教材などもあります。小1からコツコツ続けていれば、中学受験はもっと楽になっていたのではないかって思います。

これやれば、大丈夫!と言い切れるものではありません。お子さんとの相性もあると思います。ただ、家庭教師が使っていることからもある程度の実績があると思われます。

国語の勉強

国語は、理解すれば1番得点が取れる教科と言われながらも、正しく指導することができる先生が少ない教科です。

ただし、国語の問題を解けるようになるための前提として、語彙力を身につける必要があり、これは先生の力ではなく、ご家庭で継続して続けられるかどうかになると思います。語彙力を鍛える方法はこちらで紹介していますので、参考にしてみてください。

また、ある程度語彙力を強化しながら、簡単な文章問題に触れることも必要です。小4になってから受験国語に触れると、難易度が高くて苦手意識を産んでしまうリスクもあります。小3までに1日数十分でも良いので、問題に触れる機会を増やすことで、苦手意識を産むことを回避できると思います。

パパん
パパん

国語は他の科目と違って、どんな文章問題が出るのかわかりません。だから解き慣れていないと、知らない文章が出た瞬間思考停止してしまいがちですが、解き方を練習していれば、解放へのアプローチはどれも大きく違いはなく、得点源にすることができる科目です。

算数の勉強

算数は学校の教科書を理解できていれば良いと思いますが、4年からサピックスに通わせたいとお考えのご家庭は、Z会などの通信教育を活用して、少し広い範囲の学習をすることをお勧めします。

パパん
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小学3年までの算数はZ会の教材がわかりやすく整理されていると思います。難易度も学校の授業より少し先取りしている程度で、全くついていけないということはないと思います。毎日コツコツと進めることで、網羅的に基礎知識を学習することができると思います。

サピックス入塾テスト合格への対策はこちらの記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

小3までの基礎知識が重要な理由

基礎知識は小3のうちにやらないと絶望的なのかっていうと、そんなことはないです。なぜなら我が家は小4までほぼ勉強しなかったからです。

小4になり受験勉強を始めると、小3までに学習していた内容が非常に簡単に思えるので、小4になってからまとめて学習すれば大丈夫だろうって思いがちです。でも、これだと小4でわからない問題が出てきた時に復習するだけなので網羅性がありません。

だから、小4から始めるととても辛いです。基礎知識に漏れが多いと、地獄を見るほどの勉強時間が必要になります。そして、そこまで頑張っている子供を見て可哀想だよ中学受験やらせるなんて…って多くの親は感じてしまうかもしれません。

小4以降の受験勉強の前提

ほとんどの教科は、積み上げ式で学年が上がるほど応用問題を解くことになります。でも、その前提は基礎知識なんですよね。イメージはこんな感じです。

小3までの基本知識の上に、追加の基礎知識と応用問題が積み上がって行くイメージです。だから、小6になって分からない問題が出てきた時に、どこまで遡って学び直す必要があるのか判断がつかなくなります。各学年でやるべきことをしっかり出来ていると、大抵解説を読むことで理解できてしまいます。

6年の問題でつまづいた時の基礎の遡り
パパん
パパん

時々、問題集の解説は不親切だから見てもわからないってお子さんがいますが、それは、必要な基礎知識が身についていないためです。大変ですが、基礎をちゃんと理解できていれば、解説を読むだけで理解できます。この点からも基礎の定着がいかに重要なのかがわかると思います。

小3までの効率的な学習法

これまでの説明で、基本知識の定着が大切だということがわかったでしょうか。では、基本知識の定着方法が気になりますよね。

当たり前の学習方法はつまらない

基本的には学校のテキストが全て解けていれば、最低限の知識は身に付くと思います。ただし、そんな勉強は楽しくありません。だから、終わらせることが目的となり、理解することは後回しになっちゃいます

それだと勉強を嫌いになりかねません。

楽しく学ぶことが目的の低学年向けコース

だから塾は、楽しく学ぶ工夫をしてきます。小学3年までは基礎を楽しく学べるように工夫しています。しっかり学べば中学受験に必要な学力を身につけることはできます。

低学年は教材も充実

また、オンラインの教材なども基礎をしっかり学ぶ教材が人気なんです。

例えば、Z会は有名だと思います。Z会は小学4年以降の受験コースの難易度は高いですが、小学3年までであれば、比較的わかりやすく基礎がまとまっている教材です。そのほかにも、おすすめの教材をこちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

コスパの良い家庭教師の活用

また、基礎学力を完璧にすることを目的とした家庭教師もおすすめです。中学受験向けの家庭教師よりも料金も抑えて受講できます。

なお、もうすぐ小学4年で中学受験コースが始まっちゃうって時も、中学受験向けの家庭教師に依頼して、小学3年までの基本知識をスピーディに指導してくれることも期待できます。塾や教材と違って、こちらの要望に柔軟に対応できるのが、家庭教師の大きなメリットです。小3までに基礎ができていると、小4からの中学受験で理解すべき事項がぐっと減ってくるので学習効率も上がります。

小3までの学習が不十分だと受験勉強が大変になる

ちなみに、小3までの学習が不十分だと、小4以降の受験勉強で次のような弊害が起こります。我が家のケースです。

基本が定着していない弊害
  • 応用問題で解けない問題が多い
  • 応用問題の答え合わせで、解説が理解できない
  • 応用問題を解くために必要な基本知識が分からない
  • 必要な基本知識を復習するのに時間がかかる
  • 復習に時間がかかるので、応用問題の解く量が減る

逆に小3までに基本がしっかり定着していると、次のようなメリットがあります。

基本が定着しているメリット
  • 解ける応用問題が増える
  • 解けない問題も解説を見れば理解できる。
  • 基本知識が定着しているので、復習はその問題の解き方に終始できて、短い時間でできる
  • 復習に時間がかからないと、応用問題の解く量が増える
  • ケアレスミスが減少する

実際に、小6の始めまで、基礎固めを疎かにしていたことで、なかなか成績が上がりませんでしたが、家庭教師に基礎知識が穴だらけと指摘され、基礎のやり直しを行い始めてから、問題を解く速度が上がり、ケアレスミスも徐々に減っていくという効果を感じました

まとめ

勉強から縁のない生活だった息子ですが、少しくらいは始めた方が良いだろう。という気持ちでZ会を始めました。

中学受験とかそういうのは考えていなかったのですが、周りの友達の話を聞くうちに、なんとなく、その大変さも考えずに、中学受験をする流れになってきます。

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