サピックスから早稲田アカデミーに転塾するまでの短い期間ですが、Z会中学受験コースを受講していました。Z会は良問を取り扱っていることや、自分たちで学習計画が立てられる自由度があります。しかし、その反面、教材の難易度は高く、子供だけで学習を進めるのは難しいため、何らかのサポートが必要になります。

小4でサピックスに通っていたけど、小5から授業についていく自信がなくなり、サピックスを辞めています。始めは早稲アカに転塾ではなくZ会で中学受験を乗り切ろうと考えていました。
Z会の中学受験コースにサポートが必要な理由
Z会は塾の勉強と併用されることが多い教材です。でも、Z会だけで中学受験をする家庭もあります。我が家もサピックスを辞めた後は、Z会だけで中学受験に挑もうと考えていました。
Z会は高難易度教材!!だからサポートは必須
Z会は問題数が少ない。よく耳にする意見です。Z会がそれを認めているので間違いはありません。
ただ、一問に多くの要素が含まれているので、時間をかけて一問の理解を深めることができます。そして、それを何度も繰り返し解く事を推奨しています。それこそが、他の塾で多くの問題を解いているのと同じ効果があり、結果的に学力を効率的に向上させる方法に繋がっています。

息子も難問を時間かけて解いていました。時間かけて解いても何度も間違えるんですよね。でも、繰り返し解く事で理解は深まり、類題も解けるようになる効果を感じていました。
そうはいっても、問題自体の難易度はかなり高いです。この難易度だと、時間をかけても答えを導き出すのが難しく、息子のモチベーションが続きません。だから、親がちゃんと勉強に付き合ってサポートしてあげる必要があります。

横で勉強のサポートをしてて感じたのは、基本知識の勉強は簡単だけど、練習問題の難易度がいきなり上がるという点です。これだと親が横でサポートするにしても時間がかかります。
問題数を増やす前に、理解度を深める必要があります。
Z会は基礎と応用の差が大きい教材
Z会では基本知識はあまり教えてくれません。基礎知識と例題の解説はわかりやすく簡単です。でも、習熟度を確認する練習問題ではいきなり難易度が上がります。その基礎知識と練習問題の中間の難易度の問題がありません。そこをを補完して徐々に難易度を上げていくための別の対策が必要になります。


Z会の練習問題は難しいですが、解説動画を何度も見れば、理解を深めることはできます。
Z会の練習問題の難易度が高いのは、生徒に考えさせることを狙っているのだと思います。でも、動画を見ても分からない場合は、Z会に質問するか親がフォローする必要があります。
Z会では親のサポートにも限界あり!!
Z会は質問すると翌日にはPDFで分かりやすい解説が返ってきます。しかし、わからない子供にはその回答を理解するのは、まだまだ難しく、親のフォローが必要になります。

リアルタイムに質問できないのがちょっと難点ですよね。それで、息子の勉強熱が低下しちゃうし、解説見たら分かったつもりになるから、そこをやり直させるのって結構ストレスなんですよね。
そして何より、親は教育者ではないので、教え方が正しいのかが分からないという不安を抱えながらのフォローになります。教え方が悪いから伝わらないのではないか?という懸念もでてきます。
Z会の基礎と応用の中間をサポートする予習シリーズ
そこで目をつけたのが、四谷大塚の予習シリーズです。四谷大塚の予習シリーズはサピックスと対称的で予習に重点を置いています。タイトルが「予習シリーズ」ですからね。
だから、塾の授業よりも前に子供が家で目を通してもある程度理解ができる作りかもしれない。という期待と、四谷大塚も難関中に合格者を輩出しているから、テキストも難しいかもしれない。というフアンが入り混じっていました。でも、四谷大塚のホームページで簡単に購入できるので、とりあえず、4年の下と5年の上を購入しました。
Z会のサポート教材として最適な四谷大塚の問題
四谷大塚の予習シリーズは解説がわかりやすいというよりも、簡単な問題からちょっと難しい問題を数多くこなして計算パターンを身に付けるというような印象を受けます。Z会で言うところのレベル1から4くらいのレベルという印象を受けます。

そしてチャレンジ問題とされている問題がZ会で言うところの練習問題の難易度に相当します。なので、Z会の練習問題がわからなくて解けない。と言う単元については、まず四谷大塚の演習問題を解くことで基礎の理解を深める事が出来ます。
これが、自宅でできるコストをかけない最良な勉強法と思われる。それでも理解できない場合は・・・
さて、どうしたものか。。。
下記の参考書は、家庭教師から算数の基礎から難関中学合格までに解いた方が良い参考書を紹介いただいたので、それを共有しています。
Z会のサポートとしての家庭教師の活用
なお、金銭的に余裕があるのであれば、家庭教師を活用する方法もあります。家庭教師はこちらの目的に合わせて対応してくれるので、月一回の授業で苦手分野やZ会の難しい問題の解説をお願いすることができます。
家庭教師についてはこちらで紹介していますので、ご参考にしてみてください。
塾に行ってもそうそう学力向上は見込めない
Z会の教材は難易度が高いので、Z会を退会する家庭も多いと聞きます。じゃあ、やめて何にするの?それは、中学受験塾に通わせるんですよね。でも、この考えは、大抵期待外れとなってしまいます。
塾の個別指導は限定的
塾は、上のクラスの生徒の難関中学合格者を増やしたいと思っています。だから、優秀な先生は、上のクラスの担当をして手厚いサポートをします。一方で、上位クラスに入れない生徒は、ご家庭でのサポートが必要になります。子供と親への負荷はZ会とさして変わりません。
塾が力を入れるのは難関校合格圏の生徒
従って、塾に頼れるのは合格実績を稼げる上位クラスの生徒だけです。そうでないお子さんは、まずは、塾に頼り過ぎず、ほかの方法を視野に入れて基礎を固める必要があります。
Z会も同じで、そもそも基本知識が定着していない子供にZ会の難問を解かせても正解するのは難しく勉強苦手コンプレックスを持たせてしまう可能性があります。
まとめ
家庭で学習して難関中学に進むのであれば、Z会に入会して学習するべきだと思います。しかし、練習問題の数が少なく、難易度の高い問題ばかりです。解説動画で理解できますが、Z会の基礎知識問題を使って、応用問題を解くには、中間のレベルを保管する教材が必要です。その教材に四谷大塚のテキストが最適です。