基礎力をつけて受験のスタートラインへ!偏差値50を目指す子供の学習法

学習教材


中学受験に向けた勉強を頑張っているけれど、偏差値が50に届いていないお子さんへ捧げる学習法です。
偏差値50に届いていないお子さんの多くは、基礎力が身に付いていません。基礎学力を身につけるために勉強のやり方を少し変えれば、偏差値50は取ることが可能です。


勉強方法はとてもシンプルです。でも、続けられるかどうかが問題です。だから、やさしい問題から始めることで少ないストレスで継続することが出来ると思います。

パパん
パパん

偏差値50は四谷大塚の偏差値です。うちの息子は早稲アカ入塾直後は偏差値49でスタートして、直ぐに偏差値50を超えています。先生には継続することで成績はもう少しあげられますとアドバイスもらっています。

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基礎力が定着していない偏差値50未満の勉強法

偏差値50に届かないお子さんはどのような勉強をすればよいのでしょうか?

塾講師
塾講師

偏差値50未満の子供は多くの基礎知識が定着していません。それは、問題を解く量が圧倒的に少ないからです。基礎知識を定着させるには、アウトプットの反復練習が必要です。

偏差値50未満のお子さんの状況

偏差値50未満のお子さんの学習理解度を4段階で表すと、①か②の状態とのことです。

①と②は違うようであまり変わらないのです。なんとなくわかったつもりという意味では同じレベルです。要するにわかっていないのです。

パパん
パパん

「なにこれ聞いたことない」というのが①です。②は、「あれ、どっかで聞いたけど、何だったかな」とか「どっちだったかな」程度の記憶がある状況ですね。


②の子は、①のわからない子供よりも正解する確率が高いだけです。「わからない」に限りなく近い状態なんです。

塾のテキストでは、定着しない偏差値50未満の子供達

偏差値50未満のお子さんには、塾の先生も基礎力の定着を目的に指導をします。具体的に言うと、問題が解けなければ、解答の丸写しでもいいからノートに書きなさい。という指導をする先生もいます。

パパん
パパん

大手受験塾でも下のクラスの指導として、回答解説の丸写しでいいからノートに書かせる指導をしている塾もあります。あまり賛同できる指導ではないですね。

しかし、これは、中学受験のための基礎知識が身に付いていない生徒達への指導です。塾のテキストも受験に合わせた構成となっているため、このような指導になっているのだと思います。

でも、塾のテキストに固執せずに、市販のもう少しレベルを落とした問題集を用いることで、わかりやすくレベルを上げることができます。息子が使っていた算数と国語の教材をご紹介します。

偏差値50未満の算数の学習法

偏差値50未満のわかっているつもりでわかっていない子供は、基本問題の繰り返しが有効です。

塾講師
塾講師

高得点を狙って応用問題に手を出すと、さらに成績が下がる可能性があります。

塾に通っている子供は、テキストの基本例題や基本問題など、難易度の一番低い計算問題を繰り返し解く事が重要です。偏差値50未満のお子さんは、計算問題を100%解けない傾向にあります。間違えた問題をケアレスミスだと言い訳する傾向にあります。

通称「ケアレスミス」をなくす

でも、ケアレスミスは基礎知識が定着していないから発生するのです。

テストの後半に出題される文章問題の攻略に入る前に、まずは計算問題を完璧にマスターしましょう。
一問一問丁寧に解いて、ミスしないことに注意してとにかく計算問題で解けないことがないように繰り返し解くことで、偏差値50突破は近づいてきます。

塾の問題が難しいと感じている場合は、次の2冊で練習をしています。

「中学入試算数のつまずきを基礎からしっかり 計算」を解く

この2冊は、あまりにも有名な問題集です。簡単そうでも、100点をとるのは難しいと思います。まずは、実力チェックで、どの問題で正解してどの問題で間違えるのかを確認してみてください。
現状の把握を行い、間違えた問題を一つずつ完璧にしましょう。できそうでできない。それが偏差値50未満のお子さんには多いと思います。

パパん
パパん

このシリーズは、図形編と文章題編もあります。いずれも簡単な基本問題から始めるので、おすすめです。

「はしもと式「本当の算数力」が身につく問題集」を解く

こちらは、解説が薄いなど色々マイナス評価が比較的見られる問題集です。しかし、大人が読めば解説は理解できます。それを子供に伝えて上がれば、解説の薄さはカバーできます
こちらも1回で解けなければ、繰り返し解くことです。繰り返すことで確実に実力がつきます。

パパん
パパん

お子さんが難しいと感じるかもしれませんが、保護者の方がフォローできるレベルだと思います。1回で終わらせず、3回以上繰り返すと基礎力が定着すると思います。

2冊の参考書を紹介しましたが、どちらも偏差値50未満のお子さんに必要な基礎学力を身につけるための要素が詰まっている問題集です。これを簡単に解くようになれば、偏差値50が近づいてきます。

繰り返しやらなければ、結果が伴わないかもしれませんが、うちの子どもは3回やってかなり計算力など算数の基礎力は上がっています

偏差値50未満の国語の学習法

塾講師
塾講師

中学受験の国語は問題を解くための戦略・方程式がありますが、その前に基礎を固めないと受験国語は太刀打ちできません。

偏差値50未満のお子さんが、テクニックに走っても本当の知識は身につかないし、基本問題を落としてしまうリスクがあります。
国語も基礎固めが最重要です。国語の基礎固めのポイントは、「音読」と「漢字」の練習です

偏差値50未満の漢字学習法

中学受験国語では、漢字の理解はかなり重要です。

塾講師
塾講師

漢字の学習は漢検が最適です。受験前までに4級までマスターすれば、かなりの実力が身に付くと思います。

ただ、偏差値50未満のお子さんが漢検4級の漢字を覚えても意味はありません。

塾講師
塾講師

中堅校でも頻出の漢字をまず抑える必要があります。だから、塾のテキストで登場する漢字をひたすら書いて覚えてください。

という事でした。算数と同じで、応用に手を出す前に基本的なよく出る漢字を正確に覚えることが成績を上げる秘訣です。

パパん
パパん

漢字練習のポイントは、「音読しながら書くこと」と「漢字の意味も一緒に覚える事」の2点です。

漢字は楽に身に付かないがやればやっただけ結果に出る

残念ながら漢字を覚えるのは、時間はかかります。でも、漢字練習をしただけ結果はついてきます。漢字と一緒に例文を読むのも重要ですし、音読み訓読みも覚える必要があります。

大変な作業ですが、繰り返すことで効果は少しずつ出てきます。こればっかりは焦らず繰り返すしかありません。が、読み書きできる漢字が増えてくると、一つの漢字を覚える速度も上がるので、あるタイミングからそれほど漢字練習に費やす時間をかける必要がなくなるタイミングが来ます。

ママン
ママン

じわじわですが、国語の成績も上がり始めています。

塾のテキストでも十分ですが、英検4級分をまとめて把握したいのであればこちらでもよいと思います。

偏差値50未満の音読学習法

そしてもう一つは、文章になれるための音読練習です。塾のテキストで登場する物語や論説文を音読します。

偏差値50未満のお子さんは、塾のテキストを音読するには難易度が高いと感じているかもしれません。漢字やことばの知識があやふやであったり、書き抜き問題や選択肢問題を問題文に沿って適切に解くことができないという特徴があります。

音読は塾のテキストを用いる

でも、これが中学受験で出題される文章です。優しい文章をいくら読めるようになっても効果は少ないです。まずは、塾のテキストの文章を正しく読むことが優先です。正しく読むこととは、声に出して、つまづかないように、文末まで正しく読めることです。これを目標に繰り返しましょう。

パパん
パパん

黙読だと読めない単語や意味があいまいな言い回しをスキップしてしまいます。それを防止するために音読は必須です。


一日に読むのは10分程度で読めます。保護者であるあなたの役割は、隣で子供が音読している内容を聞いてあげるだけです。つまずいたり、イントネーションが違ったりする言葉は子供が知らない可能性があります。音読を追た後に教えてあげましょう。

初級からやり直すなら出口の小学国語レベル別問題集

音読は塾のテキストを使うのが最適です。でも、塾のテキストは難易度が高くて音読に時間がかかるというお子さんもいます。そんなお子さんは、一つレベルを下げて次の問題集を使うのもよいかもしれません。

出口先生の小学国語レベル別問題集は中学受験のレベルに至っていないお子さんから、中学受験に対応できるレベルまでレベル別に問題集がそろっています。

理論編


理論編は、人の感情表現や比喩などはないので、音読も簡単で問題も解けると思います。

基礎編1

理論編が終われば、基礎編1です。こちらも、比較的簡単に進められると思います。つまづきがあるかもしれませんが、たぶん解説は不要です。何度か読めばわかってくると思います。

いえ、難しくてもいいのです。まずは音読。読めたら解く。解けるまで音読です。繰り返しが重要です。スラスラ読めるまで音読してみましょう。

標準編

読めたら次は標準編です。標準編は、偏差値50未満のお子さんにはすこし難しいかもしれません。こちらも音読から始めましょう。

音読はつまづかなくなるまで繰り返す

3冊紹介しましたが、どのレベルでもすらすら音読ができる文章の問題を解く必要はありません。音読でつまづきが多い文章題だけ解いて理解を深めていけば、国語の成績も上がってくると思います。

パパん
パパん

スラスラ読めるという事は大抵文章も理解できています。理解できているなら、問題もある程度は解けるだろうという判断で息子の学習を進めていました。

塾の宿題もあり、初めはかなり大変だと思います。が、標準編を終えたらかなりの実力が身につき偏差値50は超えていると思います。

音読は何回繰り返すのが最適か?

漢字の学習も文章の音読もどちらも繰り返しの音読が必要ですが、実際何回繰り返すのが良いのでしょうか。これは人によって変わります。

流ちょうに音読するまで繰り返す

文字に抵抗があったり、ライトノベルばかりで語彙力は少ない子供は時間がかかるかもしれません。でも繰り返しの基準は、「中学受験で出題されるような文章をスラスラ読めること」です。繰り返す回数ではありません。

パパん
パパん

「ん?今なんて言った?」って疑問が出てくるような音読ではまだまだ不十分という事です。

親が聞いて正しく理解できるくらいに音読できる必要があります。だから、日本語のリズムや単語のイントネーションが違う場合は不十分です。

音読する子供が心がけるべきこと

子供が音読をするときに心がけることは、場面を頭の中にイメージしながら読むこと。です。できるかできないかは別として、それを意識させた上で音読を始めるのです。

この意識がないと、字を追いかけて発声しているだけとなり、意味がありません。いつまでもその意識では成績を上げるのは難しいです。すぐにできなくても、意識を持たせることが重要です。音読の前に言葉で伝えるだけでも大丈夫です。

頭の中に物語のシーンをイメージしながら読んでごらん。

これだけです。それで流ちょうに音読できるまで繰り返すことで偏差値50は見えてくると思います。ただし、音読は3回から効果が出る人がいますが、多くは、10回以上の繰り返しが必要と言われています。

10回の音読は子供にとっては長い苦しい道のりですが、だんだん内容を理解してくるから、最後はかなり実力がつきます

音読は、受験でよく出る言い回しなどを覚える効果もあります。いつまでも基礎の文章を読み続けることなく、ある程度音読の抵抗がなくなってきたら、塾のテキストや問題の文章の音読や受験中学の過去問に登場する文章の音読をすることをお勧めします。

まとめ

偏差値50を目指す学習法は、それほど新しい方法ではありません。繰り返すことが難しいことを除けば、非常に単純な学習法です。

ただ、学力別にやらなければならない方法が異なり、それを理解せずに、勉強しているので、偏差値50を突破できないのです。。

偏差値を50から55に上げる方法も基本的には同じです。ただ、少しだけ違う点があります。それは別の記事でまたご紹介します。
次は、「偏差値55を目指す子供の勉強法」です。

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