「今回のテストはケアレスミスが多かったね。」
「次回はもう少し気をつけようね。」
模試の結果を見てこんな会話を親子ですること多くないですか?

それめちゃくちゃ危険です。
ケアレスミスって、「ついうっかり間違えちゃったけど、実はわかってたんだよね。」そんな言い訳をする時の常套句。でも、これを繰り返すようだったら、対策をする必要があります。
ケアレスミスの対策?それは、間違いノートの活用です。これで、かなりの改善が期待できるんです。
ケアレスミスが起こる理由
ケアレスミスを頻発するお子さん、その原因ってなんなんでしょう。我が子もケアレスミスの王者なんじゃないかってくらい、ケアレスミスと大親友でした。
でも、間違いノートを使うことで、ケアレスミスの頻度が激減したんです。
・知識を正しく理解していないから
・文章を正しく読んでいないから
・その他
これ、ケアレスミスが起こる理由の3大要素です。って、実は、その他が圧倒的かもしれません。「その他」が多くて、分析困難だから、みんな、「ケアレスミス」って言葉を逃げ道にしてその場を切り抜けようとしちゃうんです。
だから、対策のしようがない。じゃあ、仕方ない。だから次回は気をつけよう
それで終わっちゃうので、ケアレスミス貯金が積み重なって、リカバリ困難になってしまいます。
でも、間違いノートを作成したら、結構なミスが減るんですよ。
ケアレスミスを減らす間違いノートとは
ミスを減らす究極は、全てを理解すること。で、全てを理解するためには、凡人の私の子供には無理でしたが、一部の分野で理解を深めることができた方法は、「問題を繰り返し解く。」です。
でも、実際全てにそれをやるだけの時間もない。どれが分かっていて、どれが理解できていないか、そんな棲み分けもできていない。だから、全部やるのは非効率。
だったら、間違えた問題にフォーカスして、一つずつ潰していくしかない。ってことで、間違いノートを作成しました。
間違いノートの作成方法
間違いノートなんて、文房具店を探しても見つけられません。普通のノートです。まずは、ノート一冊用意して、間違えた問題について、なんで間違えたのか、そして、次回間違えないためには何をすべきかを子供に書かせるんです。
そう、たったそれだけです。
その間違えた原因は、正しいのか正しくないのかはあまり問題じゃないです。次回の対策も正しいのかは問題じゃないです。
間違えたらその理由と対策を書く。それだけです。
間違いノートは、自己分析に役立つ辞書

子供に原因と対策を考えてノートに書くだけ。それで、本当に間違えは減るの?
うーん、実はそれだけでは、ゼロにはならないです。あともう一つの活用法として、テスト前に間違いノートをざっと眺めること。
実はこれが結構重要で、自分で書いたこと振り返るので、まとを得た対策だと本当にテスト中に思い出せるので、ミスって減るんです。

それで、完全にミスがなくなるんですか。同じ間違いを繰り返さないんですかね。
はい。繰り返す問題もあります。その場合は、もう一度新たに間違いノートに追加するんです。そして、前回の分析が正しかったのか、役立たなかったのかを振り返る。
- 違うなって思ったら、赤ペンで取り消し線を引く
- 前回と原因が違うんだな。って思ったら、そのまま残して新たな原因と対策を書く
これだけ。
間違いノートは自分分析の資産
この間違いノートの更新を続けていると、本人もだんだんと同じようなミスが多いってことに気づき始めます。
だから、問題を読んだときに、気をつけるポイントを無意識にチェックしてミスが減るようになるんです。
模試の結果だけではなく、日々の塾の宿題だったり、確認テストで間違えた問題についても、ケアレスミスって結論づけた間違いはこのノートに追加していきます。

え?ケアレスミスだけ?本当に理解していない問題は間違いノートに書く必要はないの?
間違いノートはケアレスミスのみ記載する
本当に理解していない問題を間違いノートに書くのは、NGです。理解するための学び直しが必要で、その内容を間違いノートに書くと、きっと1ページでは収まらなくなります。それは、間違いノートとしての活用目的から逸れてしまいます。
目的は、ケアレスミス防止で試験前にざっと眺められること。
だから、原因と対策はシンプルに書くことが重要なんです。
間違いノートはシンプルなのが重要
子供も、原因と対策をダラダラと長文を書いてもやっつけになっちゃうし、試験前の振り返りも目で見るけど脳にまではきっと届きません。
繰り返しますが、原因と対策は本人の言葉で、シンプルに書くことがめちゃくちゃ重要なんです。
容易にざっと見返すことができるノート。それが間違いノートの有効な活用法です。
間違いノートは科目ごとに分けない
科目ごとに間違いノートを作ってコレクションのように綺麗に管理しよう。
そんなの不要です。ノートが使いきれないのと余計にかさばっちゃいます。科目ごとに分けないで、間違えたらどんどん一つのノートに書き足していけばそれで十分です。
ただ、1ページに複数の科目があると見返すのが大変になるので、ページの先頭に教科名を書いて、1ページに書き出す間違えは一つの教科に絞った方が振り返りやすいです。
ケアレスミスの対策を自分で立てられない場合
でも初めは、ケアレスミスの原因とか対策って、子供だけでは立てられない。そんなお子さんもいると思います。
この間違いノートは、家庭教師を活用したときの、ある教師のすすめで始めたのですが、最初は、なんで間違えたのかを一緒に考えて、頭の整理を手伝ってくれていました。

これを親がやると、親が答えっぽいことを言って、子供がそれに同意して終わっちゃうので、あまり効果は出ないんです。
間違いノートはシンプルに書く必要がありますが、原因と対策は、それなりに子供が自ら考えて導き出す必要があります。
塾の先生にサポートをお願いする
間違いノートを作りました。って、塾の先生に言うと、「おぉー偉いなぁ」ってほぼ100%言ってくれます。それで張り切って、間違いの整理を進めることもありますが、先生は、ノートを作ったことと、そこに間違いを書いていることをチェックするところまでやってくれるかわかりません。
本当にお願いしたら、多少は見てくれると思いますが、塾の先生は忙しいので、その辺は親のサポートを期待してきます。
時々、「ちゃんと間違いノート書いてるか?」くらいは言ってくれると思いますけどね。
家庭教師のサポートを受けながら対策する
だから、考え方をちゃんと整理して進めるなら、初めは家庭教師を活用するなどして、並走してもらえる人を探すのが良いと思います。

もちろん、親のあなたが、ちゃんと導いてあげられるならそれが1番リーズナブルです。うちの場合は、親がまだそれをできる素養がなく、子供が思考停止して親が答えを出すまで黙ってしまったので、家庭教師を活用したときに、間違いノートのチェックもお願いしていました。
おすすめの家庭教師は、中学受験ドクターですね。いろいろな要望に柔軟に対応してくれます。受験ドクターを活用した感想はこちらにまとめていますので、参考にしてみてください。