都立高校を狙う受験生を持つ親のリアル

高校受験

中学3年の3学期になりました。いよいよ受験シーズンが始まります。

長男は、第一志望を都立日比谷高校に決めています。しかし、最近のサピックスの模試の成績が伸び悩んでいます。しかも、中学校の内申点があまり良くないため、少しだけ不安が募り始めています。サピックスの先生は大丈夫だと言っていますが、本当でしょうか?

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狙うは都立日比谷高校!

学校の友達が、都立西高校を狙っていましたが、内申が足りないと言われて、都立新宿高校に受験先を変更しました。

聞くと、塾の先生に都立にこだわるなら受験校を変えた方が良いと進められたそうです。その友達の内申素点は61です。

一方で、息子は、主要5教科はオール5で、実技4教科はオール4なので、素点は、5×5+4×4×2=57です。

実際は、結構厳しいのではないかなぁと思い始めています。ただ、この時期にそんなことを口にするわけにはいかず、子供の最後の頑張りを見守ろうと思います。

内申点という人質からの解放

中間・期末テストの結果だけであれば、息子の通う中学では、断トツトップの成績でした。でも、授業が簡単すぎて、油断すると授業態度で指摘されたり、そもそも不器用なので、技能科目はあまり点数が稼げず、内申点で見るとそれほど優等生ではありません。

だから、最後の最後まで内申の評価が悪くならないように、授業にも参加し、内職せずに先生の話を聞き、宿題なども提出して、技能の授業も積極的に参加しているように見せる必要がありました。

これは都立高校を受験する上で覚悟しなければならないことでした。でも、願書を提出し終わって、内申を書いてもらった今となっては、学校へ行かずに受験に向けての勉強に全ての時間を費やせる期間に入り、かなり自由に受験勉強に没頭できるようになりました。

リズムが崩れることを嫌う息子

学校は休んで、サピックスで勉強してもいいよと、長男には伝えたのですが、学校は受験日以外は休まず学校に行くと強い意志を持って言われました。

どうやら、学校に行くこと自体が、彼なりの生活リズムとなり確立されていたようです。これを崩す事が怖いと言う事でした。そんなことはないだろうと思いましたが、強制する必要はないので、その意思を尊重しましたが、中3の3学期なのに受験生の気持ちを全く考えてない学校のカリキュラムに苛立ちを隠せない日々を送っています。

パパん
パパん

2学期の秋に行った修学旅行の思い出を作る課題学習が3学期に入ってから出されて、それが、家で大きな屏風を作らせられるんです。受験直前の時期ってことを先生は知っているはずなのに、ここでやらせるか?って感じで困惑しました。

都立高校受験で重要な内申書とは

私立高校の受験では、内申点は見られません。全て試験の点数での判断になります。でも、都立高校は中学の授業の成績が影響してきます。でもそれは、点数だけではなく、授業態度とか学校生活をどれだけ模範的に過ごしていたかという点をトータルで見られます。

本質的に正しい行い、発言だとは思いませんが、子供の中学校生活において、高校受験の第一志望校に受かるために役立った事はあまりなく、内申書で良い点を貰うために通っていたと言っても過言ではないくらい時間に縛られた生活でした。

内申書の計算方法

内申書の計算は、中学校の各教科の学習の記録がもととなって計算されます。中間期末のテスト結果だけではなく、次のように学校での普段の授業態度や課題の提出状況などが加味されて65点満点の点数で総合的に評価されます。

科目評価方法満点
英語、数学、国語、理科、社会 それぞれ5段階評価5科目×5段階=25点
音楽、美術、保健体育、技術・家庭 それぞれ5段階評定×2倍4科目×5段階×2倍=40点

評定は、中間・期末テストの結果だけではなく、次のような普段の行動などを見て判断されるので、学力が高いだけで評定が良くなるというものではありません。

評定算出観点
  • 定期テスト(中間テスト、期末テスト)の点数
  • 課題の提出
  • 授業態度・学習態度
  • その他

その他というのは、何が基準になっているのかもわかりませんし、授業態度や学習態度も先生の主観となっている部分も多いので、平等に定量的に測ることは難しく、学校間での基準もない為、いかに先生の言う指示に従っているかという点が重要になってくるように思えます。

都立高校受験への内申書の反映

内申書の点数が65点満点となっていますが、受験の際は、この得点が300点満点に換算されます。そして、学力検査は5科目で500点満点を700点に換算して、合計1000点満点で合否の判定が行われます。

総合得点
(①+②)
①学力検査
(5科目)
②内申書
(5科目+実技4科目)
1000点満点700点満点5科目(100点×5)
=500点を、700点満点に換算
300点満点5科目(5×5)+実技4科目(5×4×2)
=65点を、300点満点に換算

都立高校受験に向けて

都立試験日は2月下旬に行われます。その日を最高のコンディションで迎えるために、まずは千葉県と埼玉県の私立高校で腕試しと受験慣れをする必要があります。

千葉の最難関校を受験

初めは最難関の渋谷幕張にチャレンジです。

自宅からだと距離的に受かっても通うことはない高校です。第一志望にしている生徒さんもいる中で失礼だとは思いますが、難関高の受験慣れ、緊張をほぐす意味でも合格を勝ち取りたいところです。

埼玉の難関校

続けて、栄東高校の受験。これはサピックス経由での推薦を貰っているので、大丈夫だとは思いますが、埼玉難関私立の一校なので。油断は禁物です。

その後は、埼玉にある超難関の慶應志木の受験を控えています。ここは、おそらく大丈夫ですが、ちょっとしたミスで落すリスクがあるのと、学力審査に合格すると面接もあり、どちらかというと面接の方がリスクがあるように思えます。

そして都内の高校受験が始まる

そして、開成、筑駒、日比谷と続きます。いずれも難関校です。本当にこんな高校に合格できる可能性を秘めているのかと、最後まで信じられない気持ちで見守っていました。

それでも、見事日比谷高校への合格を果たしたのです。

ふりかえると、ここまで長男の成長は目を見張るものがありました。

中学1年の夏季講習からサピックス中学部に入塾しましたが、しばらくは成績は上がらず下のクラスで数ヶ月の期間を過ごし、やはり、蛙の子は蛙。頑張ってもらって明大中野に入れたらいいなぁと思っていましたが、あることがきっかけで、2年生の夏ごろから上のクラスに上がり、そこから偏差値も右肩上がり、最終的に年末年始返上の正月特訓、元日K特訓を受け開成高校に手が届くかもしれないまでの学力を身につけました。

まだ、受験シーズン始まったばかりで結果も何もわかりませんが、ここに至るまでの長男と愚息ならぬ愚親の振る舞いも合わせて振り返りたいと思い筆を取りました。

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