VAR-新しい試みへの反発はいつの時代も起こり得る

クラブワールドカップで導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)が物議をかもしている。 

鹿島とナシオナルの戦いでは、鹿島の先制点に関わるPKの判断としてVARが使われ、レアルとクラブ・アメリカの試合ではC・ロナウドのオフサイドチェックで使われた。

多様は不要

鹿島戦のPKの判定をしたシーンに関しては、主審の目の届かないところでのアクションをVARで確認する事でPKを与えるべきプレーを見逃さずに済んだという意味では、VARの効果は大きいと思うが、VARで確認するために試合を止めているという点に関していうと使い所は危うかったとも言える。例えばVARで確認した結果、脚が掛かって転んだのではなく、バランスを崩して転んだだけのファウルでもなんでもないシーンであることがわかったら、何のために試合を止めたのか、プレーが止まらなかったらやナシオナルが得点チャンスを作っていたかもしれない。など、タラレバ論になるときりがないが、あの試合の止め方は非常にリスクを感じる。

使い所は限定的にするべき

何でもかんでも試合を止めてVARを使うとレフリーの存在意義も分からなくなる。
鹿島戦の判定は主審が見ていないからVARを使うという判断だが、主審、線審共に見逃しているものがあるとやはり網羅的とは言えず、気づいた時だけという点において、運不運は別れてしまう。
そう考えると、VARがあるから絶対ということはなく、どこまで行っても完全な判定はできない。
不公平感が無くならないのであればなんでもかんでもVARに頼るのではなく、主審の判定困難なプレーのみに採用するべきではないかと思う。例えば、アメリカ戦のCロナウドのオフサイドの確認など、主審が判断に迷うような際どいプレーの判断に使うのであれば、非常に有益な気がする。他には、

  • ゴールラインを割ったかどうか
  • ゴールキックかコーナーか

など、レフリーが判断に迷った時の確認に使う程度にとどめた方が良い気がしないだろうか?
既にVARを取り入れているスポーツについても、使われるのはほとんど主審の判断が困難な場合であり、それ以外の第三者からの連絡により試合を止めるような事は発生していない。
VARの導入は不可避だろうが、レフリーの視野を広げVARに頼りすぎないような試合を演出してほしいと思う。
(私の知っている)VARを使っているスポーツ

  • 野球
  • バスケ
  • 相撲
  • ラグビー