組織的ディフェンスの難しさvsサウジ戦を見て思う事

痛恨のパスミスの連続

やってはいけないミスだと思う反面、組織的な戦術や選手間の意思の疎通が取れていないと感じる一戦でした。

試合中に何度も発生していたように思える意思の疎通を欠いたパスミス。お互いが相手の動きを理解せずに自分はこうだと思った。のズレが多発していた。この原因チームとしての成熟がまだまだ発展途上にあるからだと思いました。

チーム戦術の理解不足

サッカーは、個人スポーツではない。当たり前のようでいて、ここのスキルに委ねるが故にチームとしての動きを蔑ろにしているチームも多くみられます。強豪国、チームであれば多少のミスも個々の技術でリカバリができますが、フィジカル含めてそチーム全体が成熟したレベルに達していない場合、一つのミスが致命的になります。

地域の少年サッカーにおいては一人のテクニシャンがチームのレベルを大きく変えるケースは少なくありませんが、代表レベルになるとそんな事はほぼ起こりえず、個々に頼るのではなく組織的に戦術を明確にして戦う事が賢い戦いかたになると思います。

昨今の日本代表は海外で活躍する選手が増えてきてレベルは上がっていますが、監督がその選手たちをうまくコントロールすることが出来ず放任している印象があります。

選手達にとっては、日本代表としてのチーム戦術を理解して戦いたいのに、その戦術がうまく浸透せず、選手たちの判断で戦っているものの、選手間の意思疎通、戦術理解のギャップが多くミスを頻繁しているような印象がありました。

致命的なのはディフェンス

サッカーの原理原則は効率的にゴールを決める事にある。従って勝つために攻撃を重視する傾向はあるかもしれないが、考え方によっては、点を取られなければ負けないとも言えます。攻撃はある種ストライカーの発想、閃きに頼る部分があり、それを司令塔、トップ下がシンクロして絶妙なラストパスを提供すると言ったプレー(実際は攻撃も繰り返される練習の上に作りあげられるべきですが)もありますが、ディフェンスにおいては、一人一人の能力が高くても、それぞれの連携が取れていないと、穴が必ず見つかります。練習が少ないと、綻びが必ず出て来ます。逆にいうと一定の能力を持ち合わせていて、戦術理解、組織的連携が取れていれば、特筆した選手がいなくても、得点される事はありません。

実力差の大きいチームとの戦いで、守備を固めてカウンター狙いや引き分けを狙うチームがあることからもそれは伺えます。

チームの現状

今のU23チームを見ていると、上記の通りチームがバラバラの意識で戦っているように見られます。

おそらくトップのA代表であれば経験も多く、選手間のコミュニケーションを繰り返す中でチーム構築は進められる部分かもしれませんが、U23は技術的に高くてもまだ、チーム全体を俯瞰して考える余裕のある選手は多くないのだと思います。

必要なのは統率力

今回キャプテンに選出された渡辺剛選手ですが、代表経験数も少なく国内組。国内組が問題ではなく、キャリアや海外組のプライドの高い選手を取りまとめるにはまだ経験が足りていないように思えました。

ゲーム中に監督が指示できることは限定的で、キャプテンの存在がとても重要になるので、キャプテンの存在は非常に重要。

問題は監督の放任主義

キャプテンの存在がゲームにおいて重要ですが、問題の本質はキャプテンではなく、それを選出した監督にある。キャプテンはチームは戦術の伝道師だとしても戦術を伝えるのは監督の仕事。監督とキャプテンの理解がずれていてはチーム構築はできない。

理解があっていても、それを伝えることができなければ、そのサポートをするのかキャプテンを変えるのかを決めるのも監督の仕事です。

選手の自覚を促す。という名のものその辺のアクションを、監督が疎かにしているのであれば、u23は史上最強と言われながらも、オリンピックの本戦では、惜しいプレーの連発で、良い成績が残せないような気がします。